谷口公一――「にぽたん」と呼ばれし剛勇の新たな挑戦New Generation Chronicle(4/5 ページ)

» 2008年04月02日 12時00分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

自分たちの食いぶちのために、抵抗勢力と化してはならない

―― 自分は何おたくだと思いますか?

格闘技オタクですかね。最初はプロレス好きだったので、時代が総合格闘技の方向に動いていくのに少し抵抗を感じていたりしましたが、今では総合格闘技が特に好きです。もうなくなっちゃいましたけど、PRIDEとか15回ぐらい見に行きましたし。好きな選手は、桜庭和志、川尻達也、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラといったところですね。飲みに行くとたまに人に技をかけちゃうのが悪いクセで、得意技はアキレス腱固めです。

―― コンピュータ関係以外で趣味と呼べそうなものはありますか?

音楽ですかね。プログラミングやPCに出会っていなければミュージシャンになっていたかもしれないです。昔はよくオーディションとか受けてましたんで。

 そういえば、つい最近Twitterで音楽が趣味な人で集まって「ついコン」という、Twitterコンピレーションアルバムを作成したのですが、それに参加させてもらいました。4月4日からネットで無料配布することになりますので、よかったら聴いてみてください。

―― 健康・食事など意識していることはありますか?

酒飲みですし、仕事柄運動不足なので、酒を飲まない日をもうけて、その日にはバランスを整える食事をし、時折適度に運動をしています。

―― 「漫画・アニメ」で「これぞ!」と思うものは?

漫画もアニメも見ないんですよね……。過去10年で見たアニメは「DEATH NOTE」ぐらいかな。

―― ゲーマーですか? ゲーマーなら、どんなゲームをよくやりますか?

ゲーマーですね。自制しないと寝る暇も惜しんでゲームをやってしまうので、今はなるべくゲームをやらないようにしています。やる時はギャルゲーとか以外なら全ジャンルを網羅的にやります。好きなジャンルを言えば、カーレース、アクション、RPG辺りです。

―― あなたにとっての萌え対象を教えてください。

んー、むずかしいですね。年中方々で萌えてるので、特定の萌え対象ってのはないのかもしれないです。

―― 三国志で自分に一番近いと思う武将は?

マッチョ 格闘技好きなにぽたんは、格闘技Tシャツを愛用。今日は「やれんのか」Tシャツでした。そのガッシリとした体格は、つい「張飛……」と口走りたくなるところだが、口にした瞬間にネックロックを極められる気がして自重

何で三国志なんですか?! わたしの前に登場した山口さんも「張飛みたい」とか言っていたようですし……。そもそもわたしは三国志をあまり知らないのですが、何故かわたしの周りで三国志を知らない人に対して「三国志ハラスメント」(通称三ハラ)が流行っていて、いつも「張飛っぽい」といわれてます。でも、Googleイメージ検索で「張飛」で検索すると出てくるごっつい男は自分っぽくないんですよね……。

 面倒だから、もう張飛でいいですよ。前にやった三国志英雄占いでも張飛でしたし、大酒飲みってとこは近いんじゃないですかね。

―― 仕事中に2ちゃんねるを読むことがありますか?

読む時間がないので読みませんが、今話題になっているネタを知りたいことが多いので、いわゆる「コピペブログ」のたぐいは仕事中に結構みています。

―― うかつに日常会話で使うとけげんな顔をされるプログラミング用語があれば。

んー「デフォルト」は言いつくされてますもんね……。けげんな顔はされてないですけど「今日は一日中コード書いてたよー」とか言うと、「コード」で電線を思い浮かべて、配電図とかを書いているんだと思われたことがあります。

―― 頭の中で空想し得ることは、すべてソフトウェアでいつかは実現可能だと思っている?

ハードウェアが伴わないと無理かなぁ。

―― 頭の中のぼんやりとしたイメージはどうすればコードに落とし込めるのでしょうか?

イメージを小さい単位に分けて取らえて、ぼんやりとしていない断片からコード落とし込めば、そこから徐々にその周囲や輪郭がハッキリ見えてくるような気がしてます。

―― インターネットは10年後、どのように進化していると思いますか?

プロトコルの変化ってあまり起こらなさそうだから、デバイスとかインタフェースとかがより直感的なものに変化している気がします。

―― プログラミングの未来についてどう考えていますか?

プログラムがプログラムを書く時代がくると思います。プログラムがプログラムを書くというのは、ある意味聖域に触れることであり、もしそうした世界が現実になったら、このことに対する抵抗勢力が生まれてくるでしょうね。ただ、それって結局は人間の保身からくるものであり、時代を加速させるという観点からすると邪魔でしかない。

 子どものころ、「21世紀はこうなる」みたいな科学雑誌がありましたよね。チューブの中を車が走っているような。でも実際に21世紀になってみると、結構ガッカリしたという記憶を持つ方も少なくないと思います。わたしからしてそうです。もしかすると、今の時代がこの程度でとどまっているのも、自分たちの食いぶちのために、新しいものに抵抗感を示す人たちの存在が少なからず影響しているのかもしれませんね。

―― 部下や同僚が困っているとき、どういった対応を取るタイプですか?

絶対にみなまで言わず、ポインタだけ示します。後はそこから独力で頑張ってもらって、どうしてもそこまで頑張れなさそうだなーとか、厳しいだろうなーと感じたら、最終的に手を差し伸べます。

―― 以前のインタビューで、「斬新なサービスや新しい取り組み」「オープンソースへの貢献」を目標として掲げられていましたが、それぞれどのように実現されていますか?

わたしが企画/立案/開発を手掛けた公開型バグトラッキングシステム(BTS)「fixdap」にみられるように、IT業界にどっぷり漬かっていない方でも斬新であると感じてもらえるようなサービスを志向するっようになりましたね。

 オープンソースへの貢献という意味ではCPANで公開している辺りでしょうか。実は最近忙しさにかまけて、こちらがやや疎かになりつつあります……。業務ではバリバリ現役でコード書いているのですが……。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ