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» 2008年04月08日 13時20分 UPDATE

BI特集:マネジャーの武器となる「BIの現場活用」 (1/2)

業務プロセスとの関連が深まりだした最近のBI。マネジメント層にとって、現場活用が深まることで、企業の内外で起こっている変化の兆しをキャッチできるようになる。

[ITmedia]

噂が噂を呼ぶBIの評価

 経営戦略を担う情報システムとして昨今注目されているBI(Business Intelligence)だが、頻繁に話題に上る半面、その活用度合いに疑問符が打たれているとも言われていた。期待していたほどの情報や指標が上がってこない、単なるリポートに終始している、そもそも使い勝手が悪い、などなど。確かにいくつかのマイナスの事例はあるものの、まだ導入例もさほど多くはなく、まだまだこれからという認識の強いBIに関して、評価の点で噂が噂を呼ぶ面があり、賛否は分かれていたというのが現状だ。

 アビーム コンサルティングでは、その実態をはかるために顧客である企業を中心に活用調査を展開。その結果から、今後のBIの位置づけに関連する注目すべき報告書がまとめられた。

現場から生まれたBI効果

 同社の調査では活用度を、レポーティング程度に利用している、分析レベルで役立てている、企業戦略の一環として活用している、の3レベルに分類したところ、一般に信じ込まれている以上に、BIが戦略的活用をされている実態が見えてきたのである。同社プリンシパルIES事業部の中世古操氏は調査報告の結果を受けて、次のように分析する。

 「これまで、BIは戦略的意思決定を行うためのシステムであり、経営者が判断を下すためだけのツールだと考えられていました。ただ実態としては、やはり経営者は独自の知見や経験なども含めて、総合的に意志決定することが多く、BIツールによって得た情報だけで何かを決めている、ということはないようです。しかし、一方でその下の部門担当の役員や部署管理者などの層にとっては、営業戦略の見直しや顧客獲得、新規の企画立案などに有効な情報提供がなされているのではないかと思われます」

nakaseko.jpg 「BIは企画立案などに有効な情報を提供している」と語る、アビーム コンサルティング 中世古操氏

 例えば小売・流通業では、今何がどれだけ売れているのか、不足する商品の補充や人員の配置、店舗間の人や物のやりくりなど、フロアマネジメントや人員管理の点で、ほぼリアルタイムに近い状況が目で見えるようになった。BIのシステムから抽出された情報が、現場担当者の端末上で常に表示される、という仕組みが次第にユーザーの間に浸透しつつある。グーグルのガジェットを活用するような気軽な感覚で使えるのである。これらの情報はさらに次の顧客戦略や新規事業に直結するデータとなりうる。BIなどのツールの進化によって、今週末のセールでどのような企画を展開するか、といった営業戦略を可能にするなど、短いサイクルで意思決定し、実行に移すというスタイルができ始めているわけだ。

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