Novell、Xenベースのスタンドアロン型ハイパーバイザー製品を開発中(2/2 ページ)

» 2008年04月09日 07時30分 公開
[Peter Galli,eWEEK]
eWEEK
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プラグイン方式の仮想化技術

 ジャフィー氏によると、スタンドアロン型ハイパーバイザー製品に対する需要は、ユーザーのアプリケーションニーズが何であるかに依存するという。

 ハイパーバイザーをLinuxの一部として統合するという現在のアプローチは、巨大なシステムとスタックを中心とする従来のコンピューティングモデルに適しており、今後もそれは変わらないだろうと同氏は指摘。

 「しかし、オールインワン型アプライアンス的なフレームワークや各種の新しいコンピューティングモデルでは、タイトなフォームファクターを備え、プラグインするだけで使えるようなものが求められる場合もある。われわれはこういった市場セグメントにも対応しようとしているのだ」とジャフィー氏は話す。

 Novellでは仮想化のターゲット市場は「すべてのユーザー」と考えているが、ユーザーが従来型のアプリケーションを運用するのか、それともオーバーヘッドや設定を必要としないタイトなアプライアンスやターンキー型アプライアンスを使用するのかによって適切なフォームファクターが異なる、と同氏は語る。

 Novellの次期サーバOSとなるSUSE Linux Enterprise Server(SLES)11では、MicrosoftがWindows Server 2008で採用したように、どの程度までロールベース化を進める予定なのかとの質問に対し、ジャフィー氏は「これについては、コアOSと管理システムが存在するというのがわたしの見方だ」と述べた。

 同氏によると、Linuxの世界では、そしておそらくSLES 11のタイムフレームでは、OS本体はコアシステムリソースの管理が中心となって、アプリケーションマネージャとしての側面が弱まる一方で、より広範な管理システムがほかの機能を提供する方向に進むという。

 「ロールベースの管理は、重要なパラダイムであるというMicrosoftの考え方には大賛成だ。しかし機能の割り当てという観点で言えば、わたしはオペレーティングシステムよりも管理システムの方を重視している。Microsoftの一枚岩的な統合アプローチでは、管理機能を個別に切り離せないこともある」(同氏)

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