IBMは、2月に発表された次世代データセンター構想を具体化するサーバプラットフォームを発表した。
日本IBMは4月9日、IBMは2008年2月に発表した「次世代エンタープライズ・データセンター」を具現化する製品を発表した。
データセンター向けの新プラットフォームとなる「IBM Power Systems」は、同社のSystem i(Powerアーキテクチャ)とSystem p(UNIX)を製品統合したもの。3つのOSの組み合わせでシステムの選択肢を拡大したことが特徴となっている。
製品を統合化したことにより、約1万5000のアプリケーションを稼働させることができるプラットフォームになったとコメントしており、中小規模を問わずHPC(High Performance Computing)までもカバーするさまざまな規模のシステムに対応が可能。
IBM Power SystemsはPOWER6プロセッサを搭載するサーバとなるが、3つのOSとしてAIX、IBM i(旧:i5/OS)およびLinuxを自由に選択することができる。また、仮想化機能を提供する「PowerVM Edition」を活用することで、論理区画(LPAR)へ複数のOSを混在する利用が可能だという。
さらに、上記のOSに加え、オープン環境のサーバやOSを一元管理可能な「IBM Director」にも対応している。これにより、遠隔地からの管理サポートを実現し、複雑なシステム環境を統合管理することができる。
エコに対する取り組みとして本システムでは、POWER6プロセッサの持つ省電力に加え、サーバの使用電力管理ソフトウェア「IBM Director Active Energy Manager」の活用もポイントの1つとなっている。IBMシステムに組み込まれたエネルギー管理コンポーネントを測定、モニタリング、管理を行うことで効率的なリソース配分を可能としている。
なお、今回のリリースに併せてIBM Power Systemsのラインアップ拡充を図る4製品も追加発表された。
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