日本HP、x86サーバ・ブレードサーバ事業を拡大

6万円を切る1UのProLiantを発表。低コストで大量導入にも対応すべく、日本HPはサーバ製品の価格改定で戦略的な発表を行った。

» 2008年04月10日 13時37分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は4月10日、同社のサーバプロダクトの事業拡大施策を発表した。

 今回の発表は、x86サーバ「HP ProLiant」および、ブレードサーバ「HP BladeSystem」の事業拡大に基づいた新製品、価格改定、教育サポート拡充が主なところ。

「IT市場の成長を加速するには、ハードだけではなく人材の育成が重要」と話す日本HP ISSビジネス本部 本部長 橘一徳氏

 新製品では、「HP ProLiant DL120 Generation 5」の発売、そして「HP ProLiant」「HP BladeSystem」シリーズの主要製品について従来比で最大25.4%、平均15%の値下げとなる価格改定も実施。「HP StorageWorks」シリーズの一部製品においても価格改定した。

 一方、「HP ProLiant」「HP BladeSystem」の関連教育サービスを提供するトレーニング施設を従来比で3倍に拡大。「HP BladeSystem」の認定制度も強化し、年内には200人の認定技術者の育成を目指すという。

 「HP ProLiant DL120 Generation 5」の価格は5万9850円〜(5月中旬出荷)。廉価な価格設定とすることで大量導入のニーズにも応えるという。主な仕様は、Celeron 420(1.6GHz)、またはXeon 3065(2.33GHz)を1基搭載し、メモリにPC2-6400(最大8Gバイト)、ディスクは非ホットプラグSAS、またはSATAディスクを搭載可能(最大2基)。オプションでリモート管理機能「Lights Out 100c」に対応し、遠隔地からの起動/停止、サーバ管理を可能としている。

DL120はすべて日本HP昭島工場で生産され、「MADE IN TOKYO」のロゴとともに出荷されるという

 さらに、2U/2Pサーバのエントリーモデル「HP ProLiant DL180」の次世代型G5(Generation 5)と位置付ける、管理機能を備えた1U/1Pサーバ「HP ProLiant DL320 Generation 5p」(価格14万4900円)の発表、そして、タワー型サーバのフラッグシップモデルとなる「HP ProLiant ML350 Generation 5」の最新プロセッサ対応モデル(価格21万6300円〜)、ラックマウント型ファイルサーバ専用のエントリーモデル「HP ProLiant DL160 Storage Server」(1TBモデル40万9500円〜)も販売開始する。

 加えて、Linux搭載サーバの新たな管理ソフトウェア「HP Insight Control Environment for Linux」も発表した(価格5万6700円:1サーバライセンス)。この管理ソフトは、HP製サーバの統合管理ツールである「HP Systems Insight Manager」(HP SIM)と連携し、Linuxサーバの監視や管理、情報表示、警告や通知、リポート発行などを実現するもの。Linux上で直接「HP SIM」と連携可能となるため、Linuxでシステム環境を統一したいニーズに応えられるという。

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