国内でISACAに入会する場合でも、まずは本部に入会の申し込みをする必要がある。本部に入会の手続きをした後、その情報を東京、名古屋、大阪のいずれかの支部にFAXで送ることによって入会が完了する。本部への入会は英語の入会申込書を書いて本部にFAXで送るという手もあるのだが、オンラインで登録するほうがはるかに簡単だし、入会費も20ドル安い。オンラインで入会を申し込むには、こちらのサイトから「Join Online」の先にある「click here to create your account profile and purchase an ISACA membership.」というリンクをクリックする。
入会手続きの最中に、どこの支部(Local Chapter)に所属するかを尋ねてくる画面があり、東京、大阪、名古屋のいずれかを選択することになる。筆者は関西に在住しているので、入会時には迷わず大阪支部を選択した……かったのだが、実はかなりためらった。選択肢には次のように書かれているのだ。
つまり、所属する支部によって、年会費が異なるのである。大阪が一番高く、名古屋が最も安い。名古屋支部にしようかとも考えたが、ここで悩むこと自体が、いかにも関西人っぽい気がしたので、あきらめて大阪支部を選択するに至った。
そういえば、ISACAに入会する際の難点が1つだけある。入会のための画面が英語だ、ということではない(筆者は英語が大の苦手だが、そんな筆者でもどうにかなる程度の英語だからあまり心配はいらない)。会費がやたら高いのだ(2008年1月現在の話だが)。
筆者の場合、入会費10ドル(オンラインで申し込んだため)、本部の年会費130ドル、大阪支部の年会費が85ドル、計225ドルも支払うことになった。1ドル110円としても、24,750円である。個人で入会するには少しハードルが高い。とはいえ、入会して得られるものはたくさんある(学生や退職者には割引制度が設けられている)。
入会時に自分で入力したユーザーIDとパスワードでISACAのトップページからログインすると、次のような画面が表示される。ここには最後にログインした日付や自分のISACA ID、そして所属する支部の情報などが掲載されている(筆者のISACA IDは塗りつぶしてあるが)。日本の支部に入会したことを伝えるためには、このISACA IDが必要である。
ISACAに入会するメリットは先ほども述べたが、この中に会員でないと入手できないいくつかのドキュメントやツールがあることに注目してほしい。
例えば、IT監査に関する情報として、「IT Assurance Guide: Using COBIT」というドキュメントがある。これはISACAの会員だけが参照できるドキュメントである。
また、COBIT Onlineというツールがある。これはCOBITに関連して、ビジネス目標とIT目標、そしてCOBITの34のプロセスとの関係をわかりやすくまとめた表が提供されている。すべて英語だが「このビジネス目標を達成するには、どんなIT達成目標を掲げればよいか」とか、「このIT達成目標を実現するためには、COBITのどのプロセスを導入すれば効果的か」というようなことがまとめられている。これらのマトリクスがどんな企業にもそのまま当てはまるとは限らないが、参考になることは間違いない。
ちなみに、筆者がISACA大阪支部に入会した時には、大阪支部から次のような冊子とオマケの時計が送られてきた。この冊子を読むだけでも価値がありそうだ。
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