インターネットで情報を検索するとき、読者はどういう手段を用いるだろうか。筆者の場合、GoogleとYahoo!を使うことが多い。検索結果に差が出てくるので、やはり両方を調べるといったところだろうか。
しかし、岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」のGoogleを未成年は使ってはいけないことになっている件についてには驚いた。最近、ネット上のサービスの規約が話題になっているが、Googleの利用規約というのは盲点だった。果たして、どれだけのユーザーがそれを認識しているのか、興味深いところだ。
Googleはいろいろと新しいサービスを開発して提供してくれるが、パクリ疑惑から削除した事例があることが報告された。ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」のGoogleが模倣疑惑のアプリを削除という投稿だ。果たしてGoogleは他社製品を模倣したのか。それとも偶然の一致にすぎないのか。どちらにせよ、削除されてしまった以上、その確認をするのは難しいだろう。
また、谷川耕一氏「むささびの視線」のGoogle Appsの普及は加速するのかのように、他社との提携も進んでいくGoogleから目が離せない。
その一方、買収問題で揺れるYahoo!はどうだろうか(本稿執筆時点では新しい動きはないが、掲載されるころには何らかの決着がついているかもしれない)。小川浩氏「Speed Feed」の音をたててWebを呑む? ーYahoo!の新クローラーで紹介された新クローラーによって、何かが変わっていくのかどうかも注目だ。
流行語のように使われていたWeb 2.0は、加藤和幸氏「てくてくテクネコ」のWeb2.0はどこへ消えたで指摘されたように、落ちつきを見せてきたように感じる。一時期やたらと2.0を付ける動きがあったが、あまり見かけなくなってきたのだ。
しかし、Web2.0的なものが定着してきているのは事実だ。
加山恵美氏「C'est la vie」のお買物前にネットでチラシチェックなどはその1つかもしれない。もっと小さなスーパも扱う類似サービスもあるし、Webページを持つスーパーならば、そこからチラシを見ることもできるようになってきた。価格比較サイトなどと組み合わせれば、もっと効率的に買い物ができるようになるだろうか。
ネット通販も着実に伸びている。先ごろサイトのリニューアルを行ったAmazonも、その一翼だ。そして、利用者がいればいるだけ要望も出てくる。
大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」のAmazonに、家族カテゴリーが欲しいは、筆者も気付かない点だった。同じようなことを思っている人は、ほかにもいるのだろうか。意外と需要があるような気がするので、今後の機能拡張に期待したいところだ。
そして、妹尾高史氏「抱き込め!ユーザー、巻き込め!デベロッパー」のAmazon.comでしか買えないCD、買えなくなってしまったCDは、筆者も思い当たるところがあった。CDではなくDVDなのだが、日本でソフト化されていない作品がアメリカでDVD化されていた。しかもリージョンフリーだったのだが、日本のAmazonでは取り扱いがなかったのだ。筆者の場合は、しばらくして日本でも取り扱いが始まったのでよかった。しかし、取り扱いがないから仕方なく米Aamzonにアクセスしたのに、「日本でお買い物しましょう!」と表示されたら、妹尾氏のみならず微妙な感じがしてしまうだろう。読者はどう思われるだろうか。
前述したように、ここのところ週間アクセスランキングで上位を占めている栗原潔氏「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」。今回、6位にランクインしたのが、そもそも何で国内曲とか外国曲とかややこしいことになっているのか?だった。
これはどういうことかというと、ニコニコ動画がJASRACと契約したことでJASRACが管理する楽曲をニコニコ動画で利用できるようになったことから派生した話題だ。目からウロコの話が紹介されているので、ぜひ目を通してほしい。新時代に合わせた法整備が急務になってくるかもしれない、と感ぜずにはいられなかった。
法整備と言えば、「ねじれ国会」を理由にしてまともな議論をしていないように感じてしまうのは、筆者だけではないはずだ。
この春になって、頭にくることが次々に起こっている。その中でも話題になっているのは、「後期高齢者医療制度」だろうか。しかもこれが小泉政権下で決められたものだというのだから、いつの話なんだという思いがしてしまう。要するに、郵政解散で大勝した小泉与党が、何でもできるぞとばかりに強行採決してしまったものなのだ。
多数を占めた与党なのだから仕方がないともいえる。しかし、その後の告知がまずかった。佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の厚生労働省は老練なデザイナを起用してみては? でも指摘されるように、肝心な部分が分かりづらく伝わらないのだ。テレビなどで紹介された対象者の声にも、「分からない」というものがあった。
新しい医療制度は、保険証もペラペラなカードになって分かりづらいという意見もあった。余談ながら、筆者もこの春から国民健康保険の保険証がカードに切り替わった。それも、事前告知がされた記憶はなく、危うくカードを捨ててしまうところだった。これまでの保険証ケースには入らないし、ほかのカードに紛れてしまいそうで微妙な感じがする。
本当に国民のための法改正が行われているのか。このいち例から見ても、はなはだ疑問だ。
そして、教育問題。小林啓倫氏「シロクマ日報」の教育に悪いものが増えた、と言う前に。でも指摘されたが、悪いものをなくせばいいのかどうか、考える必要があるだろう。そういえば、先日、プロバイダが提供するスパムフィルターを有効にしてみたところ、自民党のメルマガが見事にスパム判定されていたのには苦笑を禁じえなかった。もちろん、良くないものを子供に見せたくないという思いは筆者も持っているが、自分の子供時代を思い出せば、それが無意味であることは分かる。必要なことは、隠すことではなく教えることなのだ。
最後に、このほかに気になった記事を2つ紹介したい。
加藤恭子氏「きょこ コーリング」のネタで終わらなかったエイプリルフールの住職募集。まさに「うそから出たまこと」という言葉通りで、面白い。
そして、中寛之氏「情報インフラ24時 眠らないシステム」のログイン休刊〜ヤマログ、バカチン市国、愛モザよ、ありがとう〜。またしても、1つの歴史が終わった。しばらく読んでいなかったが、筆者もけっこう読んでいた雑誌なだけに、終わってしまうのは悲しい限りだ。
以上、4月10日から4月16日にかけてオルタナティブ・ブログに投稿された中から、筆者の視点で幾つかをピックアップさせていただいた。
だが、いつもながら、投稿総数の中からごく一部を紹介できたにすぎない。もし、本稿を読んでオルタナティブ・ブログに興味を持っていただけたら、他の投稿にも目を通してもらいたいと思う。
「オルタナティブ・ブログ」を読むにあたっては、まずは「最新の投稿」から新着の投稿をチェックするとよい。フィード配信されているので、リーダーなどを利用して購読するのも効果的だ。また、カテゴリ別にチェックできる「ブロガー・カテゴリー」、ブロガー別にチェックできる「ブロガー一覧」、新規ブロガーからチェックする「新規参加ブロガー」といったように、読みたいものからチェックするのもアリだ。お気に入りのブロガーを見つけたら、個々のブロガーのブログを直接チェックしてみよう。
ITの今を知る、新たな発見があるハズだ。
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