2007年の国内IT市場は前年比2.7%増の12兆3916億円と堅調な伸び。2008年もほぼ同水準で市場が拡大する見通しという。IDC Japan調べ。
IDC Japanは5月7日、2007年における国内のIT市場動向を発表した。2007年の国内IT市場規模は、前年比2.7%増の12兆3916億円となった。
個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題による米国景気の減速や、新興国の成長鈍化が見られるが、日本経済は景気減速のあおりを受けずに成長を続けるとIDCは予測。2008年の国内IT市場は、2007年に比べ2.6%増の12兆7098億円となるという。
内部統制に備えセキュリティやコンプライアンスなどへのIT投資が増えることが市場拡大の背景にあるという。2008年はパッケージソフトウェア、ネットワーク機器、サーバの市場が伸びると同社は予測する。
ストレージの出荷容量も増える見通しだ。出荷容量は2012年まで年間平均成長率約60%で拡大し、2012年には3233Pバイトとなるという。これは2007年の312Pバイトの約10倍の規模。アクセスログや電子メール、顧客情報の長期保存の需要が増えることによるとしている。
「手軽に導入できるSAP」を中堅企業に届ける
「SAPはハードルが高い」というイメージが払拭されつつある。長期的な費用を考慮すると、SAPは実は安価と考え、SAP Business All-in-Oneを導入する中堅企業が増えている。SAPが提供する実現機能確認シートに注目だ。一覧をチェックすれば購入前に費用の詳細が分かる。機能追加の際の費用も「見える化」できる。
なぜSAP ERPを導入するのか――女性衣料品通販ピーチ・ジョンの場合
ピーチ・ジョンは、女性向け下着などのカタログ通販で人気を集める。ピーチ・ジョンが、2009年の稼働を目指してSAP ERP導入プロジェクトに取り組んでいる。ネット販売店舗が急拡大し、継ぎ足すように対応してきたシステムをSAPでどう変えていくのか。2007年11月のワコールの完全子会社化に伴い内部統制強化も課題となっている。
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