Googleは、Web検索機能とGoogle Mapsを統合したBlackBerryのネイティブアプリケーション「Google Mobile Solutions for the BlackBerry Enterprise」を提供している。同社担当者は「Web検索はWebブラウザを利用する場合に比べて検索表示のスピードが40%程度高速になる」としている。
Google Mapsでは、一般向けサービスと同様に、現在地表示や交通情報の表示、ルート検索機能などが利用できる。「米国ではIT部門が社員の生産性を高めるツールとして注目されている」という。なお、企業内のデータやドキュメントなどを検索するエンタープライズサーチサービスには、情報漏えい防止などの観点から対応しないとしている。
企業向けWebグループウェアサービスの米Zimbraは、電子メールや共有可能なアドレス帳データやスケジュールデータをBlackBerry端末で利用できるようにしている。通常のサービスを利用するにはWebブラウザなどを介する必要があるが、Zimbra側のサーバと企業内に設置されるBlackBerry Serverを同期させることができ、電子メールを端末へプッシュ配信できるという。
BlackBerryではIBMやMicrosoft、Novellのグループウェアを利用できるが、Webサービス型のグループウェアを利用できるのは、Zimbraのみ。同社は日本でもサービスを展開しているが、対応する可能性などは未定だとしている。
カナダのInfinite Peripheralsは、BlackBerryをPOS端末として利用するためのモバイルプリンタやバーコードスキャナ、決済用ソフトなどを展開する。
これらの周辺機器と端末は、BluetoothやUSBケーブルで接続でき、ワイヤレスを介して売上データのアップロードやクレジット決済処理、レシートの発行などが迅速にでき、GPSと連動して販売データに位置情報も添付できる。現在はタクシーや航空機などの交通機関、小売店舗、通信販売、金融セールスなどの販売業務向けに利用が広がりつつある。
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