IBM Pulse 2008 Report:ITサービスマネジメントに産業革命を起こすTivoli (1/2)
IBMのソフトウェアブランド、Tivoliのカンファレンス「Pulse 2008」では、ITサービス/アセットマネジメントの進化に向けたIBMの戦略を読み取れる。
システム運用という世界には課題が山積している。継続的なオペレーション負荷軽減への取り組みはもちろん、ITガバナンスへの対応やグリーン化の推進といった新たなトピックも生じているからだ。もちろんこういった事情は、日本に限ったことではない。
この先20年間にわたるITインフラ管理の課題を解決していく
米国時間の5月19日、第1回の開催となるIBM Pulse 2008が開催された。同イベントは、従来「Maximo World」、「Tivoli Technical User Conference」、「Tivoli Netcool User Symposium」などに分散していたIBMのサービスマネジメント、アセット(企業資産)マネジメント関連のイベントを、ソフトウェアブランド「Tivoli」の年次カンファレンスとして集約したものとなる。会場となるフロリダ州オーランドには、世界中から4000名規模にのぼるIBMのビジネスパートナーおよびユーザーが参集した。
IBMソフトウェアグループ Tivoliゼネラルマネジャーのアル・ゾラ氏は基調講演に登壇し、「この先20年にわたり、ユーザーがITインフラ管理において直面する課題は何かを伝えたい。その上でIBMがどのような答えを提供できるのかを、本イベントを通じで明らかにしていく」と表明。ここでいう課題としては、データ量とそれを扱うデータセンターの増大、セキュリティリスクへの対処、そしてグリーン化などが挙げられるという。
同氏は、ヘンリー・フォードやトーマス・エジソンの功績を例に挙げつつ、「我々の日常に存在するITインテリジェンスは、過去自動車や電球が爆発的に普及した以上の、スピードで拡大している」と述べる。ビジネス分野に広く存在するITはもちろん、YouTubeやデジタルミュージックの利用拡大およびRFIDの広がりなどによって「ある統計では、データ量は18カ月ごとに倍増する」(ゾラ氏)。
ゾラ氏は、増大を続けるデータを扱うべく存在する既存のデータセンターについて「クライアント/サーバ時代に設計されたものであり、10年から15年はデザインポイントが遅れていると言わざるを得ない」と断じる。これらのインフラは“老化”したものであり、結果として運用/労務コストが導入コストを上回ってしまっているという。このようなデータセンターでは、結果として適切なサービスマネジメントが行われにくく「IDやアクセス権限を持つ内部犯罪者による情報犯罪リスクを常に内包することになる」(ゾラ氏)
こういった現状を打破するには「ITオペレーションとビジネスオペレーションを統合し、かつIT分野のみを対象としたサービス/アセットマネジメントを、非IT分野にまで拡大する」ことが必要だとゾラ氏は述べる。
「Tivoli/Maximoのエンタープライズアセットマネジメントでは、他社の追随を許さないほど広範な企業資産を管理対象にできる」とゾラ氏。結果、経営のビジビリティ(可視性)が高まり、ITオペレーション負荷を軽減できるという。
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Tivoliゼネラルマネジャー アル・ゾラ氏
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