ユニファイド・コミュニケーションの本格利用は2012年からNRIがITロードマップを発表

UCは2011年までは一部企業の利用に限られる。携帯電話のPC化により2012年から本格的に普及する見込みだ。

» 2008年05月21日 21時46分 公開
[ITmedia]

 野村総合研究所(NRI)は5月20日、2013年度までのユニファイド・コミュニケーション(UC)の進展を予測した「ITロードマップ」を発表した。

 UCは携帯電話や電子メール、PC用電話ソフトウェア、Web会議、テキスト対話(インスタントメッセージング)などのコミュニケーションメディアを1つのシステムに統合し、活用できるようにするソフトウェア技術だ。

 ITロードマップによると、2008年まではUC端末の統合が十分に進まず、企業は必要な端末だけを導入するにとどまるという。2009年からはUCに対する大手ベンダーの国内展開が本格化するため、UC端末の統合が始まるとしている。

 しかし、2011年まではPCを中心とした統合になるため、利用は必要に迫られた一部の企業に限られる。2012年からは、それまでPCで実施していた仕事を携帯電話などで行うなどモバイル端末のPC化が進み、ビジネスにおけるUCサービスの利用が本格化する。

 UC端末統合の課題として、在席確認などのプレゼンス機能設定の自動化と、UCのモバイル化がある。従来は手動によるプレゼンス設定が主流だったが、2012年までにネットワーク接続の場所や状態、グループウェアのスケジュールといった情報からプレゼンスを自動設定する動きが進むという。欧米を中心に進展しているUCのモバイル化は、日本国内でも携帯電話向けのソフトフォンの普及などで今後進んでいく見込みとしている。

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