人にやさしいネットワークイノベーション――富士通のネットワークソリューション

ネットワークビジネスに早期から関わり、多くのサービスを提供してきた富士通。Interop Tokyo 2008では、同社のこれまでの蓄積を生かしつつ、新しいNGN時代に対応したソリューションを紹介する。


 NGNの商用サービスの開始やモバイル通信速度の高速化など、2008年はネットワークに大きな変化が生まれつつある年と言えるだろう。このような状況を受け、従来バックオフィスを主な対象としていたIT投資が、徐々に現場システムに重点を置かれるようになっている。またそれに伴いネットワークの在り方も「拠点」を軸にしたものから「人」をつなぐものへと変化しており、ネットワークソリューションの見直しは企業価値向上への取り組みとして必須のものとなっている。

 富士通が企業向けネットワークサービス「FENICS」の提供を開始したのは、日本でインターネットが始まる以前の1985年のことだ。かなり早い段階から高品質なネットワーク回線をビジネス現場に届けてきた同社のサービスは、今では国内最大規模の仮想通信事業者(VNO:Virtual Network Operator)にまで成長している。そして、これまでのサービスを刷新した「FENICS II」を発表し、ユビキタスコンピューティングへの対応を強化するとともに次世代ネットワーク(NGN)のサポートを始めている。

人とビジネスをつなぐ「FENICS II」

富士通株式会社 サービスビジネス本部 プロジェクト統括部長 兼 ネットワークサービス推進部長 飯島淳一氏 富士通株式会社 サービスビジネス本部 プロジェクト統括部長 兼 ネットワークサービス推進部長 飯島淳一氏

 6月9日から13日の5日間(ブース展示は6月11日からの3日間)開催されるInterop Tokyo 2008では、このFENICS IIで展開するネットワークサービスの新たなソリューションはもちろん、富士通グループのネットワークビジネスへの取り組みを総合的に紹介する。

 「ネットワークのサービスだけでは、ある意味回線の中をデータが流れているだけです。そこに端末や人が関わって、初めて価値が生まれてきます。」

 富士通株式会社 サービスビジネス本部 プロジェクト統括部長 兼 ネットワークサービス推進部長の飯島淳一氏は、FENICS IIでは「人とビジネスをつなぐサービス」を展開すると語る。従来はPCや携帯電話だけだったが、今後はゲーム機や家電製品なども含めあらゆるものがネットワークに接続されるようになる。さまざまな利用者とネットワークの先にある業務システムがつながることで、ビジネスは活性化するのだ。

 その際、利用者の状況に応じ利用者がどのような環境にあるのか、さらにどのような形で利用するのかまで踏み込み、利用シーンごとに必要となる認証技術やアプリケーションまでを提供するのがFENICS IIだ。富士通は携帯電話を含めたさまざまな端末を製造するメーカーでもあり、かつネットワークサービスも提供している。こういった総合力を生かし、顧客に対してエンド・ツー・エンドでサービスを行えることが、大きな強みとなっている。また、このようなネットワークを通じ、いつでも、どこでも、必要なだけ、好きな方法でサービスを受けられる仕組みを、適宜得意分野をもつパートナー企業と協力することで実現していく。

FENICS IIでは人とビジネスをつなぐ 図1 FENICS IIでは人とビジネスをつなぐ

ユビキタス端末の提供拡大

 ビジネスと人をつなぐには、「いつでも、どこでも」を実現する技術であるユビキタス端末の提供を拡大し、ネットワークを起点に利用者の利便性を追求することが重要だ。富士通からは、そのための強力な武器となるWindows(R)ケータイ「FOMA F1100」を活用したソリューションが新たに提供されている。FOMA F1100は高速無線通信だけでなく、無線LAN、Bluetoothなどさまざまなネットワークにも対応し、また外部と接続するための豊富なインタフェースも備えている。それと同時に、携帯電話で実績のある簡単な操作も実現している。もちろん、簡単に利用できる端末であっても、安心、安全にネットワークに接続することが重要だ。FOMA F1100では容易で強固なユーザー認証も実現している。

ユビキタス端末の提供を拡大 図2 ユビキタス端末の提供を拡大

 「形はほとんど普通の携帯電話でありながらWindowsという汎用的で拡張性のあるOSが動くので、さまざまなアプリケーションを動かすことができます。また、携帯電話ならではの特徴として、カメラでリアルタイムに画像や映像を業務に組み込めます。これは、きわめて面白い使い方ができるでしょう。」(飯島氏)

 富士通の強みは、端末製造メーカーとして業務の利用に合わせた専用端末を企画、製造、提供できるというところにある。FOMA F1100は単に多機能で強力な携帯端末というだけでなく、これを核としたさまざまな使い方も富士通では提案する。例えば、社外では高機能な携帯端末として、社内ではワイヤレスの内線電話として利用することができる。また、グループウェア端末にもなり、モバイル環境でしかビジネスを行えない人にもネットワークの利便性を容易に提供できる。FOMA F1100は今年3月に提供を開始し、こんなことに使いたいという顧客からの具体的な商談が、すでに200件以上もあるという。

 ユビキタス端末の利用拡大例としては、家電製品や健康機器などの活用も挙げられる。例えば体重計や血圧計などから健康状態の情報をインターネット経由でセンターに集め、その情報を活用するというシーンが考えられる。利用者は体重計に乗るだけ、血圧を測るだけでデータをセンターに送信できる。その情報は特定の許可された保健指導員だけが閲覧でき、適切な健康指導を実施する。

 これを実現するにはデータを送る際にも、保健指導員が閲覧する際にもセキュアなユーザー認証が必要となる。富士通では利用者の環境やスキルに応じユーザー専用のメニューを用意し、またUSBキーや生体認証、あるいは非接触ICカードなどを利用して、簡便かつ強固な認証の仕組みを提供できる。

PAS認証を活用した健康指導の例 図3 PAS認証を活用した健康指導の例

サービスプラットフォームはSaaSで実現

 また、富士通はSaaS(Software as a Service)型のサービスプラットフォームを提供している。例えば顧客がネットワークやユビキタス端末を利用するサービスを行おうとした場合、顧客はそれらをすべて用意せずともサービスの開始が可能だ。富士通ではFENICS IIの上にSaaSの形で認証や課金、検索などのプログラム、さらには他のシステムと連携するためのさまざまなインタフェースなどのITリソースを、オンデマンドで提供している。

 SaaS型のeラーニングサービス 図4 SaaS型のeラーニングサービス

 この例の1つとして、富士通には実績のある「Internet Navigware」をベースにしたeラーニングのサービスがある。富士通の提供する高信頼性のSaaSプラットフォームの上にeラーニングのサービスが載っているので、短期間での導入が可能だ。さらに富士通グループのもっている実績のあるコンテンツも提供されており、またオンデマンドでの映像ストリーミングなど多彩な学習環境も準備され、eラーニングの導入から運用に至るまでをトータルでサポートしている。

活用が期待される映像データ

 Interop Tokyo 2008ではさらに、サービスが始まったばかりのNGNを活用するソリューションも展示される。NGNでは、本格的にビジネスの現場に映像データが入り込んでくることが予測される。例えば店舗などで流すコマーシャル映像では、現状テープやDVDなどを用いているが、NGNならネットワークで映像データを配信してHDDに記録し、ネットワーク経由でコントロールするといった使い方も容易だ。他にも、監視システムやワンセグなどでの利用も拡大されるだろう。

地球にやさしい、ネットワークの活用

 会場では、富士通が持つノウハウや技術を生かした製品やサービスを利用し、地球温暖化防止など、お客様や社会の環境負荷の低減を目指した、「環境問題解決へのICTの活用」についても紹介するとのことだ。また、自社展示ブース以外にも、主催者企画であるGreen IT@Interopにも参画しており、これらの活動では、富士通の製品自体の省エネ、富士通の製品やサービスを使うことでのエコにより、ネットワークを活用することが結果的に地球にやさしくなるということも訴求していく。

 「これまでは、展示の仕方がどうしても技術寄りになりがちでした。今回は人が利用するということに着目してビジネス、ライフといった利用シーンで分け、より分かりやすく体感できる工夫をします。」(飯島氏)

 ぜひInterop Tokyo 2008の会場に足を運び、富士通が推進するネットワークソリューションを体感してほしい。

INTEROP TOKYO 2008

Interop Tokyo 2008 富士通ブースご案内

IT活用がもの凄いスピードで加速・多様化し、ネットワークの概念は「場所」から「人」に移行してきている中で、いかに「人」と「ビジネス」を快適・安全に、また地球環境に配慮した形でつなげるかが、今後の事業拡大のポイントとなってきております。

今回Interop Tokyo 2008の富士通グループブースでは、「人にやさしいネットワークイノベーション」をテーマに、ビジネスや生活の中で「人」と「地球環境」にやさしいネットワークの最先端技術の数々を、メインステージと展示コーナーでわかりやすくご紹介いたします。


展示会実施期間:2008年6月11日(水)〜2008年6月13日(金)迄



提供:富士通株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2008年6月25日

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開催概要

会場: 幕張メッセ

会期:
展示会:2008年6月11日(水)〜2008年6月13日(金)
コンファレンス:2008年6月09日(月)〜2008年6月13日(金)

主催: Interop Tokyo 2008 実行委員会

運営:財団法人インターネット協会、CMPテクノロジージャパン株式会社

予定出展社数:300社

【参加料金】展示会:¥3,000(税込)
事前登録により無料、コンファレンス:有料