ブラフィング戦略は嫌われる――セルフコーチングでスッキリ職場活性化術講座(2/4 ページ)

» 2008年06月06日 10時02分 公開
[徳岡晃一郎,ITmedia]

ブラフィング戦略は自分の上司からも

 このため、私の周囲にもかつていたのですが、ブラフィング戦略をとる人がいます。自分の自信のなさ、あるいはまだ固まっていない自分のメッセージは隠しておいて、相手に無理難題を投げかけ、相手を困らせ、その様子を見ながら、自分の落し所を探っていくタイプです。こちらは相手が本当に中身がないのか、自信を持ってこちらの弱みをついているのか判断に困るので、どうしても下手に出てしまいますが、私の経験からして、大体の場合、相手には中身がありません。

 自分が部下に対してそんな戦略をとっているケースもありますが、読者のみなさん自身が上司からブラフィングされるケースもあるでしょう。そんな場合には、逆質問戦略が効果的です。「おまえ、こういうことは考えているのか!」と来たら、「いやそこまでは考えてはいませんでした。でも、そういうことを考えないといけないケースとはどんな場合なのでしょうか?」などと切り返すわけです。いきなり「分からないので教えてください」という逆質問は、「だから、お前は何も考えていないというんだ!」と火に油を注ぐことになりかねないので、要注意。あくまでもひとひねりして、相手の質問の裏をつく逆質問であることが肝心です。

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