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» 2008年06月06日 17時08分 UPDATE

グリーンデータセンターを目指すHP Labs

HP Labsは、データセンターの二酸化炭素排出量を75%削減する技術など、野心的なグリーン計画を掲げている。

[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 HP Labsはグリーンデータセンターを設計、構築、維持することの意味を革新したい考えだ。

 Hewlett-Packard(HP)の研究部門であるHP Labsは6月4日、データセンターの二酸化炭素排出量を75%減らすまったく新しい技術を開発し、マイクロプロセッサの銅配線を光パルスに置き換え、電気使用量と二酸化炭素排出量を測定する新しいソフトとサービスを開発する野心的な計画を発表した。

 この3つの研究イニシアチブの目標は、HP Labsが言うところの「現代のデータセンター向けの持続可能なIT技術」を作り出すことだ。同部門は先に、研究を合理化して5つの重点分野に集中すると発表した。その計画の1つが持続可能性だ。

 新しい持続可能性研究の1つ目のイニシアチブは、データセンターで必要な電力量を減らすことに焦点を当てる。

 HPの研究者は、データセンターの二酸化炭素排出量を75%削減し、燃料価格が高騰する中で24時間稼働するデータセンターのコストを引き下げることを考えている。また研究者らは、取り組みの成果を利用して、消費電力の少ない「スマートな」ビルや工場を作り出せると確信している。

 IBMも、データセンターの二酸化炭素排出量の削減にフォーカスした大規模なグリーン計画「Project Big Green」を発表している。

銅から光へ

 2つ目のイニシアチブは、マイクロプロセッサで使われている従来の銅配線を、光インターコネクトと呼ばれる光パルスに置き換えることを目指している。この技術は、特に各社が新世代のプロセッサが登場するたびに搭載コアを増やしている中で、発熱量を減らすだけでなく、データをより遠くにより早く伝えることを可能にする。

 HP Labsに加えて、IBM、Intelもプロセッサの銅配線を光に置き換えて、数百個のコアを搭載したプロセッサの開発を可能にする方法の研究に着手している。3月にはSun Microsystemsが、プロセッサ間の接続にワイヤではなくレーザーを使う方法の研究でDARPA(米国防総省国防高等研究事業局)から4400万ドルの助成金を獲得した。

 最後にHP研究者は、二酸化炭素排出量、総エネルギー使用量、エネルギー消費量などデータセンター内でのさまざまなエネルギー使用を測定するためのソフトとサービスを開発する。

 HP Labsはデータセンターだけでなく、ほかの企業やインフラが同社の研究から恩恵を得られるようにする方法にも目を向けている。HPの研究者が利用しようとしているツールの1つが、HP Labsがカリフォルニア大学バークリー校とともに開発した「Lifetime Exergy Advisor」だ。

 このソフトは、製品が開発されてから製造、出荷、利用され、リサイクルされるまでの期間に、その製品に投じられるエネルギーの量を測定する。

 HP Labsはまた、研究者や専門家らが研究、方法論、情報を共有できる「サステナビリティハブ」と呼ばれるオンラインコミュニティーを立ち上げる計画だ。公開は2009年中の予定という。

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