東証は高度な取引や事業継続性の確保などを見込んで、日立のネットワークサービスの採用を決めた。
日立製作所は6月10日、東京証券取引所(東証)の次世代ネットワーク(NGN)「arrownet」のシステム構築を受注したと発表した。
arrownetは、東証の全業務システムと取引参加者、情報ベンダー、外部機関などをつなぐネットワーク。東証が2009年後半に稼働する予定の売買システムなどで活用する。
東証は、コンピュータシステムが株価や出来高などに応じて、自動的に株式売買注文のタイミングや数量を決めて注文を行う「アルゴリズム取引」などの高度な取引や、センターが被災した時の事業継続性の確保、取引参加者の利便性向上に対応できるキャパシティや高速性を備えていることを理由に、日立のネットワークサービスの採用を決めたという。
同ネットワークでは、業務システムや取引参加者回線を収容するIPルータとしてアラクサラネットワークス「AX7800Rシリーズ」が40台、MPLS(Multi Protocol Label Switching)ルータとしてジュニパーネットワークスの「Mシリーズ」が20台稼働する予定となっている。
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