NECがオフショア開発要員5000人の人材育成を強化エンジニアのスキルを底上げ

5000人のオフショア開発要員に体系的な教育を実施し、スキルの底上げを狙う。2009年度には要員を7000人に増加する予定という。

» 2008年06月11日 17時10分 公開
[ITmedia]

 NECと日電(中国)有限公司(NEC中国)は6月11日、中国におけるソフトウェア事業の拡大を目指し、ソフトウェア開発者を対象にした人材育成体制を強化したと発表した。2009年度には開発者を7000人規模に拡大する。

 NECは、ソフトウェア開発の効率化や技術者の確保を狙い、中国でのオフショア開発を進めてきた。現地法人と協力会社の社員を合わせて約5000人の開発者がいる。人材育成を強化することでプログラミングが業務の中心となるこれらの開発者のスキルを向上させる。

 人材育成はソフトウェア開発に必要な人材像とレベルを設定し、教育を実施する。開発者を「アプリケーションスペシャリスト」「プロジェクトマネジメント」「ITアーキテクト」などITスキル標準に準拠した形に分け、システム開発の概要や設計、テスト、レビューなどのスキルを教育する。上流工程の仕事もできるように教育を拡大させる見通しだ。

 教育インフラの整備として、NEC中国内に教育を実施するセンターを1月に開設し、延べ1000人以上に集合研修やe-ラーニングを実施している。現地の研究院や日本でNECグループの人材育成を担当するNECラーニングと提携し、技術教育テキストの作成や講師の育成なども進める。

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