Microsoftは最終的に、これらのベンダーの1社ないし2社と永久提携を結ぶという判断を下す可能性もある。永久提携とは、ベンダーを買収して全面的にSharePointに吸収することである。
eWEEKの予想では、本命はAwarenessだ。同社のカーター氏はMicrosoftに11年間在籍し、Site Serverの開発に携わった。Site ServerのカーネルはSharePoint Serverへと進化した。
Forrester Researchのアナリスト、ジェレマイア・オーヤング氏によると、企業の間でブランド付きソーシャルネットワーク(ホワイトレーベル)に対するニーズが高まっており、ほとんどのブランドが、企業のWebサイトを管理する従来のコンテンツ管理ベンダーやポータルベンダーではなく専業ベンダーに依存するようになったという。
「以前のWebサイクルを見れば、従来型Web管理ベンダーの1社であるMicrosoftは、こういった新しいツールセットを顧客に提供する必要がある。予想するのはまだ早いが、AwarenessとTelligentはMicrosoftの.NET技術を利用する数少ないホワイトレーベルソーシャルネットワークだ」とオーヤング氏は話す。
しかし大手のNewsGatorも有望だ。同社は基本的にコンシューマー向けソーシャルメディアプロバイダーとして知られるが、Office SharePoint Server 2007用のソーシャルコンピューティングソリューションであるSocial Sitesのバージョン2.0を6月9日にリリースした。
NewsGatorの製品担当副社長、ブライアン・ケルナー氏がeWEEKに語ったところによると、Social Sites 2.0はSharePoint内で直接動作し、強力なタギング、RSSフィードの購読と管理、同僚追跡機能、コンテンツマッシュアップ機能などを提供することにより、イントラネットをソーシャルハブに変えるという。
Social Sites 2.0には、従業員がSharePointプラットフォーム内でアイデアや情報、文書を共有できるコミュニティー機能、カスタマイズしたレコメンデーションやタグクラウド、検索を通じてグループを発見する機能、サイトにログインしなくてもコミュニティーに参加できるディスカッションユーティリティも用意されている。
明示的および暗示的なコネクションをベースとする従業員のソーシャルグラフでは、共通のコンテンツ、関心、イントラネット活動に基づいて各ユーザーの最も強いコネクションが示される。また、共通のコミュニティーメンバーシップ、タグ、RSSサブスクリプションなどに基づいて同僚をユーザーに推薦する機能も備える。
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