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» 2008年06月12日 13時27分 UPDATE

BI特集:現場レベルで誰でもPDCAを回す――これからのBIに求められるもの (1/2)

IBMとコグノスの統合は、ビジネスインテリジェンス活用のトレンドに大きな影響力を持つことになる。あらゆる階層のユーザーに使いやすさを提供することと、バックエンドでの強固な情報統合が両立されるからだ。

[村上敬,ITmedia]

進む「モバイル端末とBI」のセット

 ここまでIBMとコグノスの統合によるBIソリューションの変化から、これからのBI活用の1つのトレンドを探ってきた。さらに、ユーザーにはどのような可能性が広がるのか、いくつかの事例を通して探ってみよう。

 インフォメーション・オンデマンド(IOD)に欠かせないのは、ユーザーが情報を必要とした時に手間なく見られる仕組みだが、その点で面白いのは、「Cognos 8 Go! Mobile」だ。これは、社内でアクセスするのと同じBIコンテンツに、BlackBerryやWindows Mobileといった端末でアクセスできるというもの。コグノス製品のサーバにモジュールを入れればアクセスが可能で、別途ワイヤレス環境を構築したり、リポートを再作成する必要はない。コグノスのマーケティング本部 シニア・プロダクト・マネージャーの高澤正道氏は次のように明かす。

yu_cognos.jpg BIソリューションと携帯端末との融合が実現

 「いま国内で検討していらっしゃるお客様は、経営層の方が週の半分以上、現場を回っているため、PCのブラウザでデイリーの数字を把握するのが難しいという課題を抱えていました。しかし、スマートフォンでそれらの数字を確認できるようになれば、現場で数字を見て、必要があれば電話やメールで迅速な指示が出せます」

 一方、現場ユーザーの情報活用という点では、ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケア・カンパニーの事例が興味深い。同社はSFA(営業支援システム)の導入により、営業部門内でPDCAサイクルの「計画」(Plan)と「実行」(Do)に関する意思統一はできていた。その後の「チェック」(Check)と「改善」(Action)については、明確な指針とツールがなく、現場レベルでは、うまく使いこなしているユーザーとそうでないユーザーの間にギャップがあったという。

 「ユーザー個人のノウハウに任せていたため、見るべきデータや、そこにアクセスするツールが用意されていても、見方が分からないというユーザーが多かったようです。そこでお客様は、『Cognos 8 BI』を導入するにあたり、上手く活用しているユーザーの使い方を調べて標準化。会社として最低限、営業マンにチェックしてほしい部分を見られるように作り込み、現場レベルの誰もが簡単にPDCAサイクルが回せる環境を整えました」

 ちなみに同社は10年以上も2ケタ成長を続けており、営業部門も年々、スタッフが増えている。「Cognos 8 BI」で見せ方を工夫したことにより、新しく加わったスタッフも即戦力でPDCAサイクルを回せるようになったというから驚きだ。

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