ソフトウェアAG、メインフレーム資産の再利用によるシステム刷新を強調買収したwebMethodsが基盤

ソフトウェア・エージーは、企業がSOAなどを利用していわゆるレガシーシステムを再利用するための製品について紹介する記者向けの説明会を開催した。

» 2008年06月12日 21時40分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 独SoftwareAGの日本法人、ソフトウェア・エージーは6月12日、企業がSOA(サービス指向アーキテクチャ)などを利用して、いわゆるレガシーシステムを再利用するための製品について紹介する記者向けの説明会を開催した。2007年4月に買収したWebMethodsの製品を中心に、日産ヨーロッパのサプライチェーンシステムなどの再構築を実現している。

 エンタープライズ・トランザクション・システム事業部の製品戦略担当副社長、ギドー・ファルケンベルク氏は「多くの企業でトランザクションシステムは今もメインフレーム上で稼働している」と話す。パフォーマンス、信頼性、安全性ではいまもメインフレームの優位が揺るがないことを強調した。

 そのため既存システムを廃棄するのではなく、再利用することでシステム刷新を図るのが効率的という。こうしたニーズを満たすべく同社は新たなソフトウェアスイート「webmMethods Application Modernaization Suite」を提供している。

 webmMethods Application Modernaization Suiteを構成するのは「Web Edition」「SQL Edition」「SOA Edition」の3つ。

 この中で、SOA Editionを活用して、日産ヨーロッパが既存の自動車生産のサプライチェーンシステムをSOAで刷新した。3年間で約35%の在庫削減を実現し、日産自動車の世界での業績目標の達成に貢献したという。

福島徹社長

 日本法人の福島徹社長は「2008年10月で日本法人設立2年になる。webMethodsの日本法人とも統合し、現在社員は50名弱だ。われわれは日本への投資に本当の意味で注力している数少ない会社だ。旧ソフトウェアAGと旧ウェブメソッドの日本の顧客を合わせると250社くらいあり、両社の統合で顧客に提供できる価値を追求する」と話した。

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