オフィスで宝探し――備品チェックという冒険に出発だ!悲しき女子ヘルプデスク物語(2/3 ページ)

» 2008年06月19日 08時00分 公開
[鐙貴絵,ITmedia]

そのアイテムは自宅で楽しんでくれたまえ

 次に、営業部のブースへ。目に入ったのはUSB型携帯電話充電器。パソコンから充電できるタイプだ。営業部は会社から支給されている携帯電話を持ち歩いているけれど、それとは別のタイプだ。なんで持っているの? と聞いたら、会社から支給されている充電器は自宅に持ち帰ることがあるから、万が一、自宅に置き忘れてしまった時のための予備だそうだ。まあ、これは一種の危機管理だと言えなくもないよね。

 さらに、社内を探検する。さすがに、持ち込みを許可されていない私物PCなどは見当たらないものの、目立つのはUSBメモリだ。本来、個人所有のUSBメモリは持ち込み禁止だけど、残念なことに取り締まるツールが導入されていない。使う側からすれば「黙っていれば分からないよね」というやっかいな状態である。会社からの支給品は見たらすぐ分かるようにドーナツ型寿司型にでもしてしまおうかしら……。別の意味で許されそうもないけれど。

 ちなみに、会社支給のUSBメモリはセキュリティ機能に対応している。いわゆる、ハードウェア暗号化対応。ソフトウェアインストール不要でデータを守るタイプだ。おいしそうな形のUSBメモリでセキュリティ対応のものがあったら、どなたか教えてくれませんか?

 個人的には許したいが、すぐに撤去をお願いしたものもあった。なんと、あの「秘密基地を作ろう!」のEMERGENCY BUTTONである。個人的には見逃してあげたいのだけど……。しかしここは会社。さすがに「おもちゃ」と思われるようなものは許されない。ココロを鬼にして、撤去をお願いする。申し訳ない、自宅で楽しんでくれたまえ。しかしどういう会社だよ、こんなもの持ち込むなんて。

 もっともわたし自身も、メールを受信すると動き出すキャラクターのおもちゃを自宅PCにつなげていたことがあったっけ。さすがに会社に持ち込もうとは思わなかったけれど……。

 さらに宝探しを続けてみる。ふと目に入ったのは、見なれない「椅子」だった。その持ち主は腰に持病があり、会社支給のワーキングチェアはどうしても体に合わないと診断書を突きつけて、上司に直談判したらしい。これはこれで当人にとっては深刻な問題だよね……。

 残念ながら、ここまで私の想像を大きく越えるような面白いものは出てこなかった。ほっとするやら、つまらないやら(不謹慎ですね)。

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