アキバの展示PC、栄養価の高い稲の開発に寄与日本IBMが主導

秋葉原の展示PCの処理能力を集めて巨大な演算能力を提供するキャンペーンを日本IBMが始める。

» 2008年06月19日 15時57分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは6月19日、秋葉原の家電量販店で展示しているPCの処理能力をワシントン大学の研究活動に寄付するキャンペーンを実施すると発表した。

 キャンペーンの名称は「活エネ・キャンペーン@アキバ」。秋葉原の家電量販店が展示しているPCの処理能力を集めて、仮想的なスーパーコンピュータを作り、巨大な演算能力を提供するもの。

image 「栄養価の高いコメを世界に」のWebページ

 具体的には、日本IBMが展示PC約100台に専用ソフトウェアを導入する。PCが一定時間使われていない状態になるとソフトウェアが起動し、余った処理能力を世界規模の稲の開発研究プロジェクト「栄養価の高いコメを世界に」に提供する。

 同キャンペーンは店頭展示用のPCが発生する電力の利活用を目指し、日本IBMが秋葉原電気街振興会およびNPO法人産学連携推進機構と協力して、社会的に意義のある研究活動に貢献する「ワールド・コミュニティー・グリッド」の一環として行う。

 ワールド・コミュニティー・グリッドは、世界中のPCから集めた処理能力を、研究活動に提供する活動。複数のコンピュータを連携して1台の大型コンピュータのようにして使う「グリッド・コンピューティング技術」を使っている。世界200カ国以上から100万台を超えるコンピュータを接続している。

 キャンペーンは6月30日から7月6日まで実施する。開催店舗は石丸電気、オノデン、九十九電機、ソフマップ、ラオックス。

過去のニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ