一億総カメラマン? 殺傷事件現場から無邪気に写メを送る神経とはオルタナブログ通信(2/2 ページ)

» 2008年06月23日 19時02分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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iPhone戦争前哨戦?

 前回触れたように、iPhoneはソフトバンクモバイルから発売されることになった。

 オルタナブロガーは、林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」ソフトバンクモバイル「iPhone」発売で気になるドコモの動向と携帯市場のビジネスモデルではNTTドコモなどの動向が、吉田賢治郎氏「けんじろう と コラボろう!」ドコモの「SH906i」のCM。 少し恥かしく残念だ。では従来のNTTドコモと違ったタッチでSH906iのCMが放映されている点について述べている。このCMは筆者も少々驚いたのを覚えている。NTTドコモにも、いろいろ思惑はあるのだろうが。

 また、小川浩氏「Speed Feed」iPhone 3G間もなく登場、日本上陸はいつ? は、iPhone 3G発表前の予測について、発表後のiPhone 3G + MobieMe、7月11日にローンチでは、発表された価格についての驚きを語っている。

 松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」WWDC基調講演:iPhone 3Gがついに登場や、谷川耕一氏「むささびの視線」iPhone 3Gが思ったよりかなり安いでも同様の驚きを示している。

 iPhoneに関して、ひとつ面白いことがある。松尾氏のスティーブ・ジョブズ&孫正義、歴史的ツーショットで書かれているのだが、「iPhone」はカタカナ表記では「アイフォーン」になるのだ(関連記事)。インターホン大手のアイホンの商標が、「iPhone」と類似しているとして米Appleと協議を進めた結果、「アイフォーン」になったというわけなのだ(関連記事)。このほかにも松尾氏の「CloseBox and OpenPod」ではiPhone関連の投稿を継続して行っているので、興味がある人はぜひ目を通して欲しい。

 発表前に投稿されていた本田雅一氏「パースペクティブ・アイ」3G iPhone発表間近に思うことでは、複数の視点で大きく進歩した製品ではないかという推論が書かれており、一読する価値ありだ。

 発売まで1カ月を切った「iPhone 3G」。果たしてどのような端末なのか。そして日本でヒットするのか。ソフトバンクモバイルユーザーでもある筆者としても、注目しておきたい。

「ねじキューピー」ブーム?

 キューピー人形にいろいろな被り物をさせたものが流行っているが、その中でも最近話題になっているのがねじとキューピー人形を合わせた「ねじキューピー」だ。工藤拓也氏「一人シリコンバレー男」ねじキューピーが大ブームの兆しでは販売店舗での行列をレポートしている。

水着問題、ホントに解決?

 オリンピック水泳の水着問題は、スピード社の「レーザー・レーサー」を容認する方向に動いたことで解決となった。日本水泳連盟としては、これで「水着のせいにさせない」としたいようだ。

 佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」「レーザー・レーサー」容認で結局救世主は出る幕が無かった!?では、ここに至るまでの流れが見えて、なかなか面白い。

 この問題に関しては、高橋徹氏「代替案のある生活」オリンピック水泳の水着についてが元水泳部の視点から水着を説き、川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」国内3社は、負けを認めよ! SPEEDO社水着問題は、率直な感想を述べている。

秋葉原無差別殺傷事件とIT

 6月8日、秋葉原で凄惨な事件が起きた。日曜日の歩行者天国に、加藤智大容疑者が運転するトラックがブレーキを踏まずに突っ込み通行人をはねた後、サバイバルナイフで通行人を刺していったのである。

 このことを最初に取り上げたオルタナブロガーは、松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」秋葉原で通り魔殺人事件だった。ニュースなどから、事実を書き留めておく形だ。松尾氏はこれに関連してTwitterはiPhone 3Gに耐えられるのか? で、ビッグニュースとTwitterのトラフィック量についての投稿をしている。

 お悔やみ、そして自身の経験や考えへとつなげていく投稿をしていたのは、北添裕己氏「トラパパ@TORAPAPA」秋葉原の事件についてお悔やみ申し上げますや、林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」幸せって、なんだっけだった。

 この事件で目立ったのは、小林啓倫氏「シロクマ日報」秋葉原通り魔事件とデジタル野次馬でも触れられたような、デジタル野次馬の存在だ。事件の凄惨な様子を、写真に、ビデオに撮影する。報道であっても、ためらいが生じる場面かもしれない。しかし、ケータイ世代は少し違うようだ。遠慮なしに撮影し、メールし、ブログに掲載する。中には、マスメディアへ提供した人もいるだろう。フォト・リテラシーの必要性と合わせて読んで欲しい。

 そして、IT絡みで言えば、川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」ネットに犯行予告 どうキャッチできるのかでも紹介されたように、今回の事件はケータイサイトで犯行予告がされていた。これをどうキャッチすればよかったのか。前回も触れたように、通報がされたにもかかわらず、運営会社が休日だったため、それは警察まで届かなかった。さらに、事件後はネット上で便乗したイタズラ予告が頻発。それらは結局、逮捕されているが、イタチごっこだ。この事件を通じて、ITがいったいどういう役割を果たしてきたのか。いま一度考えてみたい。

 最後に、気になった投稿を幾つか紹介しよう。

 山口陽平氏「一般システムエンジニアの刻苦勉励」なんて素敵に……氷室冴子さん、さようなら。。6月6日に亡くなられた、コバルト文庫を代表する作家、氷室氏の著書とそれにまつわる想い出をしみじみと書いている。ご冥福をお祈りしたい。

 この週は、もうひとりの訃報も大きく報じられた。北添裕己氏「トラパパ@TORAPAPA」水野先生、・・・ご冥福に! で触れられた、映画評論家の水野晴郎さんである。「シベリア超特急」シリーズに熱を込めておられ、多くのファンが楽しみにしていただけに、未完となってしまったのは寂しい限りだ。合わせてご冥福をお祈りしたい。

 大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」スモーカーに挟まれるつらさは、ノンスモーカーがスモーカーに意思を伝えることの難しさを訴え、鶴田裕史氏「IT業界のマーケティングを問う」ファストフード店での片手落ちの接客配慮は、鶴田氏が実際に経験した「残念なこと」をきっかけに、ユーザー視点でサービスを見直すことの重要性を説いている。

 以上、6月5日から6月11日にかけて「オルタナティブ・ブログ」へ投稿された中から、幾つかを筆者の視点でピックアップさせていただいた。ただし、ここで取り上げたのは投稿の中のごく一部にすぎない。本稿を読んで、「オルタナティブ・ブログ」に興味を持ってもらえたならば、ぜひほかの投稿にも目を通して欲しい。

 新しい投稿をチェックしたい場合は最新の投稿を見ていただけばいいし、ブロガーから探したい場合はブロガー一覧新規参加ブロガーからチェックしてもいい。ブロガー・ベスト30からは、ランキング上位の30人を探すことが可能だ。RSS配信もしているので活用して欲しい。

 ITの今を知る、新たな発見があるに違いない。

関連キーワード

水着 | 秋葉原 | iPhone 3G | セキュリティ | SH906i


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