日本IBM、インメモリデータベース管理ソフトを出荷

メインメモリにデータを格納し、通常のデータベース管理ソフトに比べて約10倍の処理速度を実現する製品をIBMが出荷した。

» 2008年06月24日 17時31分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは6月24日、インメモリデータベース管理ソフトウェア製品「IBM solidDB V.6.1」の出荷を開始した。

 IBM solidDB V.6.1は、メインメモリにデータを格納し、高速なデータベース処理を実現する製品。ディスクに比べてアクセス速度が速いメインメモリにデータを格納することで、HDDにデータを格納するデータベース管理ソフトウェアに比べ、処理速度は約10倍になるという。バックアップ用のサーバでデータベースを二重化すれば、障害が発生しても、約1秒でバックアップデータに切り替えられるとしている。

 通信業界や金融サービス、インターネット上のチケット予約、電子商取引やSaaS(サービスとしてのソフトウェア)など、高速処理を必要とする分野に適している。

 IBMのデータベース管理ソフトウェア「DB2」や「Informix Dynamic Server(IDS)」と組み合わせ、これらのキャッシュとしてメモリを活用する製品「IBM solidDB Cache for IDS」および「IBM solidDB Cache for DB2」も併せて出荷する。インメモリデータベースでは実現できなかった大量のデータの高速処理が可能となる。

 価格はIBM solidDB V.6.1が341万1450円から、IBM solidDB Cache for IDSとIBM solidDB Cache for DB2が367万5000円から。IBMとパートナー企業が販売する。

過去のニュース一覧はこちら

関連キーワード

IBM | データベース | DB2 | IDS | メインメモリ | Informix


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ