ビル・ゲイツ、去る――1つの時代に幕(6/7 ページ)

» 2008年06月30日 05時29分 公開
[Stan Gibson,eWEEK]
eWEEK

人材の力

 GDOSを開発したパターソン氏、Digital Equipmentから移籍し、「Windows NT」開発を担当したデイブ・カトラー氏、「Banyan VINES」OSを生んだ先見の明のあるソフトウェアアーキテクトで、Microsoftの開発部門責任者となったジム・アルチン氏などがその一例である。Lotus Notesの頭脳として活躍していたオジー氏も、みずからの最高ソフトウェアアーキテクトとしてのポジションを継いでくれる人物を探していたゲイツ氏に説得され、Microsoftへ移った口だ。

 Microsoftにはたくさんの敵がいたが、長年をかけて無数の開発者を内に取り込み、支援することも忘れなかった。彼らの存在が、同社の成功に極めて重要な役割を果たしたのである。Windowsのインストールベースは無限とも思えるほど巨大であり、従って開発者は、ごく小さなアプリケーションであっても、広大かつ利益率の高い市場に製品を売り込めるというわけだ。Microsoftのソリューションパートナー企業は64万社におよび、実に430万人が同社の技術に関する資格を取得しているという。

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