DBのテーブル設計は「収納問題」である闘うマネジャー(1/2 ページ)

テーブル設計というといかにも専門的だが、自宅を建てるときの話で考えれば、収納をどうするかという事に過ぎない。収納が十分に検討されていない家は、玄関は靴だらけでどこに脱いだらいいのか分からない、ということと同じだ。

» 2008年07月03日 09時26分 公開
[島村秀世,ITmedia]

手戻りが多くならないようにするには

 前回までの話でシステムの画面はできあがった。次はDBのテーブル設計だ。テーブル設計というといかにも専門的だが、自宅を建てるときの話で考えれば、収納をどうするかという事に過ぎない。収納が十分に検討されていない家は、玄関は靴だらけでどこに脱いだらいいのか分からないし、廊下に古新聞や掃除機が置かれて歩きづらく、部屋に入るとシャツやズボンが吊されている。いくら外観が良かろうと、収納が悪ければ気持ちのいい生活など望めない。

 耐震の視点から柱、梁、壁を考えるとなるとプロである建築士に任せた方がよいが、皿・茶碗・鍋をどこにしまうか、タンスや書棚はどこがいいかなどを考えるだけなら発注者でも十分に検討可能だ。ちょっと検討してから建築士に相談すれば、結露対策などプロならではのアドバイスももらえるし、生活動線に合わせた収納となるように間取りを変更したりもするだろう。

 ただし、収納の検討タイミングを間違ってはならない。本格的な設計図書作成の前で、かつ外観や間取り図のイメージがほぼできあがった後でないと手戻りが多い。システムのテーブル設計も同様で、詳細な設計書作成にとりかかる前に終わらせておきたい。設計書には、システム間フローや例外処理、細かな処理タイミングなど、書き込まなくてはいけないことが山ほどある。設計書の完了間際に、画面やテーブルが変更されたら手戻りが多く面倒だ。

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