最も安全なブラウザを実行しているのは誰かFirefoxとIEユーザーの違い(4/4 ページ)

» 2008年07月08日 09時26分 公開
[Larry Seltzer,eWEEK]
eWEEK
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 最後になったが、SecuniaのデータがGooglleのデータと乖離している点について、研究者たちはこう説明している。

 Secuniaは(2008年5月時点で)、IE7ユーザーの4.4%、Firefoxユーザーの8.1%、Safariユーザー(Windowsのみ)の14.3%、Operaユーザーの15.2%が、それぞれのベンダーの提供する最新のセキュリティパッチを適用していないと判定した。一方、われわれの調査(Webサーバのログを分析)では、インストールベースでFirefoxの16.7%、Safari(全OS)の34.7%、Operaの43.9%に、最新のセキュリティパッチが適用されていないことが明らかになった。Firefox、Safari、Operaのそれぞれで、われわれのデータはSecuniaのデータの2.1倍、2.4倍、2.9倍の値を示した。こうした乖離は、おそらくSecuniaのセキュリティスキャナの利用者が一般の平均的なユーザーよりセキュリティに敏感であることが原因と推定される。

 これらの数値を見ると、IE7ユーザーはほかのブラウザを利用する人々より、比較的アップデートを実行する傾向にあることは明らかだ。「Secuniaユーザーはセキュリティに敏感な人々である」としている点は正しいにしても、IE7の値には両者の間で2.1倍もの開きがある。Secuniaの値を「セキュリティに敏感なユーザーの比率を考慮して修正」しても、IE7ユーザーのアップデート率が高い事実は揺るがないだろう。

 できることならわたしもGoogleのユーザーエージェント・ログを手に入れたい。それがあれば、もっと多くの検証が可能だろう。詳細に分析すれば、さらに多くの事実が判明するに違いない。残念なことに研究者たちの調査だけでは、ここで明確な結論を導き出すことはできない。

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