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» 2008年07月09日 08時00分 UPDATE

ITIL Managerの視点から:冗長化すべきか否かの判断基準 (1/3)

ITサービスの重要性は、ビジネスへの関与度合いに比例する。これを理解していないと、優先順位を正確に判断できなくなってしまうのだ。

[谷誠之,ITmedia]

 システムの可用性や変更管理について考える際、「自分の会社はどんな事業をしていて、どのビジネスにどのようなITサービスを使っているか(それぞれのビジネスがどのようなITサービスに頼っているか)」ということを把握する必要がある。

 そこで登場するキーワードが、「VBF」である。VBFには本連載の第1回でも少し触れているが、今回あらためて詳しく解説する。

VBF(Vital Business Function)――重要ビジネス機能

 Yahoo!やGoogleなどで「VBF」という単語を検索してみても、今回の意味でVBFというキーワードが使われているページは上位にヒットしない。本記事以外でVBFを調べてみたい、という読者は、略す前の言葉である「Vital Business Function」で検索してみるといいだろう。

 VBFは日本語では「重要ビジネス機能」と訳されている。VBFとは文字通り、ビジネスを遂行していく上で必要不可欠な機能のことを指す。ここで注意すべきは、VBFはあくまでもビジネス上の機能を指す、ということである。第1回でも述べたが、例えばeコマースサイトにおけるVBFは、「注文を受ける」という機能になる。細かく言えば、利用者が商品をショッピングカートに入れたり、ユーザー名やパスワード、あるいは自分の住所や名前(届け先)を入力したり、決済方法を選択したりした上で、最終的に注文が確定し、その内容が出店者に送り届けられるという一連の機能群がVBFである。一方、サイト上で問い合わせを受け付けたり、おすすめ商品を紹介したりといった機能は(必要ではあるが)ビジネスの根幹となる機能ではない。ここまでは、第1回でも触れた通りである。

 ビジネスの各シーンにおいて、重要であると判断される機能はまちまちである。あれもこれも重要……、と考えてしまっては、結局何が重要なのかはっきりしなくなる。これがないとビジネスの主たる部分に致命的なインパクトを与える、という機能に絞ってVBFとすべきである。

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