MSが増収増益、Vista売り上げは1億8000万本に

MicrosoftはVista、Office 2007、サーバソフト、Xbox 360などすべての製品への需要が伸びたとしているが、オンラインサービス部門は赤字が拡大している。

» 2008年07月18日 09時52分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは7月17日、同社第4四半期(4〜6月)決算を発表した。

 同四半期の売上高は前年同期比18%増の158億4000万ドル、営業利益は同42%増の56億8000万ドル、純利益は同42%増の42億9700万(1株当たり0.46ドル)ドルだった。同社は利益が大幅に伸びた理由として、前年同期にXbox 360の保証延長に伴い11億ドルの費用を計上したためと説明している。

 通年の業績は、売上高が604億2000万ドルで前年比18%増、営業利益が224億9000万ドルで21%増、純利益が176億8100万ドル(1株当たり1.87ドル)で26%増。Microsoftは、Windows Vista、Office 2007、サーバソフト、Xbox 360などすべての製品への需要が売上高を伸ばしたとコメントしている。Windows Vistaのライセンス販売数は累計で1億8000万本を超えたという。

 部門別の業績は以下の通り(単位:100万ドル)。

部門 2008年4Q 2007年4Q 対前年同期伸び率 2008年 2007年 対前年伸び率
クライアント 売上高 4,367 3,809 15% 16,865 14,976 13%
営業利益 3,228 2,778 16% 13,052 11,467 14%
サーバ&ツール 売上高 3,737 3,084 21% 13,170 11,171 18%
営業利益 1,373 987 39% 4,593 3,643 26%
ビジネス 売上高 5,263 4,634 14% 18,932 16,402 15%
営業利益 3,341 2,983 12% 12,358 10,777 15%
オンラインサービス 売上高 838 677 24% 3,214 2,441 32%
営業利益 -488 -210 -132% -1,233 -617 -100%
エンターテインメント&デバイス 売上高 1,575 1,153 37% 8,140 6,069 34%
営業利益 -188 -1,223 85% 426 -1,969 121%

 Windows Vistaを擁するクライアント部門、Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門、Office製品などを手掛けるビジネス部門が業績を伸ばしている一方、オンラインサービス部門は赤字が拡大している。Xboxなどを扱うエンターテインメント&デバイス部門では回復が見られる。

 Microsoftは第3四半期(7〜9月)について、売上高を147億〜149億ドル、営業利益を59億〜60億ドル、1株利益を0.47〜0.48ドルと予測している。通年の業績予測は、売上高を673億〜681億ドル、営業利益を263億〜269億ドル、1株利益を2.12〜2.18ドルとしている。

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