Intelが創業40周年、4つの業績と4つの予言

ゲルシンガー副社長は創業40周年にちなんで、過去の業績と将来の技術予想についてブログで語った。

» 2008年07月19日 08時01分 公開
[ITmedia]

 米Intelは2008年7月18日、創業から40周年を迎えた。同社上級副社長のパット・ゲルシンガー氏がIntelの公式ブログで同社の4大業績と4つの将来予想を語った。

 Intelが足跡を残した4つの大きな業績として、まずは80386による32ビットの導入を挙げている。これがマルチソースからシングルソースへの転換期になったことも指摘。

 次にCISC/RISC論争。Intelはアウトオブオーダー実行を採用し、2次キャッシュを統合したPentium Proでこの論争を終わらせたとしている。RISCの失敗は互換性に欠けていたことであり、Intelは既存ソフトと互換性のあるより効率的なアーキテクチャへの移行を示すことができたと同氏は指摘する。

 3つ目は、ムーアの法則を維持するため、そしてエネルギー効率のためマルチコアを採用したこと。ゲルシンガー氏はムーアの法則を3段階に分類。第1段階は素材、物理、化学による性能アップの時代。第2段階はスケールと製造効率。同氏はこのとき10GHzを達成できると予測したが、その予測は誤りだったと認めている。第3段階はエネルギー効率とマルチコアで、参入は遅れたもののすぐに挽回できたと述懐している。

 4番目に挙げたのが、Intel Architecture(IA)のソフトウェア互換性による資産。かつてレガシーな命令セットを排除するよう進めていたが、その膨大な資産価値をアンディ・グローブ前CEOから教えられて考えを変えたとしている。

 将来の技術予想としては、「シリコンを中心にほかの素材の組み合わせも採用」「メニーコアによるテラスケールコンピューティング」「100TFLOPSになっても互換性を継続」「どこでもいつでもIAの実現」を挙げている。

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