オープンソースデータベースのMySQLとPostgreSQLの普及が拡大商用DBをリプレースするか(2/2 ページ)

» 2008年07月23日 08時51分 公開
[Brian Prince,eWEEK]
eWEEK
前のページへ 1|2       

 「PostgreSQLの上に独自のOracle互換機能を提供しているEnterpriseDBでも、Oracle置き換えプロジェクトよりもOracle回避プロジェクトに力を入れている」とアスレット氏は話す。

 オープンソースに関して最もよく耳にする批判の1つが、サポートの欠如である。しかしSunが今年初めにMySQLを買収したとき、MySQLに巨大な後ろ盾がついたことで、企業がオープンソースデータベースの採用に動き出すだろうというのが、多くの業界観測筋の見方だった。なおSunでは、PostgreSQLの1バージョンのパッケージング、販売、サポートも行っている。

 しかしデータベースベンダーのトップ3の座を維持しているOracle、Microsoft、IBMとの競争を前に、オープンソースがどれくらいの地盤を確保するかは、時が経たないと分からない。

 Burton Groupのアナリスト、ピーター・オーケリー氏は「商用DBMSベンダー、特にWindows分野でのMicrosoft、そしてUNIX/Linux分野でのOracleによる市場支配に大きな変化は見られない」と指摘する。

 「IBMもまだメジャープレーヤーだが、その地盤はLintelやWintelよりも、IBMのメインフレームやミッドレンジマシンが中心だ。この分野では、DB2が現時点でDBMS市場をほぼ独占している。MySQLは今後もLAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP/Python/Perl)スタックの一部として、ハイエンドのフェデレーテッドコンテンツの分野で活躍するだろう。また、EnterpriseDBとIngresはある程度の市場進出を果たすだろうが、メインストリームの商用DBMS市場はOracle、Microsoft、IBMによって支配されており、今後も当分この状況は変わらないだろう」(同氏)

前のページへ 1|2       

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.

注目のテーマ