熱狂はユーザーだけではない? iPhoneは関連開発にこそビジネスチャンスがオルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2008年07月25日 17時23分 公開
[森川拓男,ITmedia]

 中村昭典氏「中村昭典の、気ままな数値解析」【1,941件】 iPhoneを孫のためにって…おばあちゃん、そりゃやめた方がいいかもは、中学の孫がケータイを欲しがっているのでという理由でiPhoneを買おうとして、結局買えなかったおばあちゃんのエピソードを紹介している。

 中村氏が指摘するように、孫である中学生が欲しがっているケータイが、iPhone 3Gなのかどうか。絵文字やワンセグ、おサイフケータイなどといった、いわゆる普通のケータイにある機能がないiPhone 3Gは、せっかく買ってあげても文句を言われるだけかもしれない。これら注意する点に関しては、平野洋一郎氏「Alternative 笑門来福」iPhone 3G - 購入して「え!?」と言わないための10のチェックポイントでまとめてあるので、iPhone 3Gを購入しようと考えている読者がいたら、読まれることをオススメする。発売日にはテレビなどでも紹介されていたが、iPhone 3Gは、従来のケータイ端末とは似て非なるものなのだ。

 しかし、逆に言えばそこに、ビジネスチャンスも転がっている。

 小川浩氏「Speed Feed」は、モディファイ、iPhoneプラットフォーム事業推進のため、iPhoneを社員支給という大胆な決断をした。そして、iPhone 3G Black 16GBをゲット(仮)と投稿したように無事に入手し、iPhone入手後のレビュー 001というレビューを書いている。さらに、司馬遼太郎さんに学べば、iPhoneの凄みが分かると、PCサイトがコーヒーなら、iPhoneサイトはエスプレッソであるという、なかなか興味深い考察も書いているので、ぜひ目を通してほしい。

 そして小川氏は宣言どおり、MODIPHI for iPhoneを発表した。これはiPhoneで新規アカウントを作成できるニュースリーダーで、松尾公也氏もiPhone版MODIPHIが「だら見」に最適な件として取り上げている。

 これまでiPhoneを継続的に話題にしてきた松尾氏も、もちろん複数の投稿をしている。中でも、iPhone 3G発売前日にありがちなことと、iPhone 3G発売当日にありがちなことは面白かった。「iPhoneは失敗する」を予想した人たちの言い訳や、iPhone 3Gのこまかすぎて滑りにくい話も、興味深い。

 アプリケーションについても、iPhone App StoreでTwist & Tapがようやく公開や、iPhoneで枯山水シミュレータiPhone App Storeの計算アプリをくらべてみるという投稿がされている。iPhone 3Gを持っていない筆者でも、思わず使ってみたくなった。

 また、iPhoneのプッシュメールは無料でできるよも読んでおくといいだろう。新しい製品であるがゆえの誤解を、簡潔に正している。

 とはいっても、やはりこれまでのケータイとは違う全く新しい端末であるのがiPhone 3Gだ。西尾泰三氏「Planet GEEK」iPhoneやめときゃよかったかなと思った3つのガッカリという投稿のように、不満点が多い人もいることだろう。iPhone自体まだ2代目なので、これから改良が加わる中で使い勝手が良くなっていくのだろう。

 岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」スマートフォンを電車内で両手の親指打ちする私はiPhoneに向かうことができないという投稿に同感する人もいることだろう。

 逆に、天の邪鬼的に考えたのが高橋徹氏「代替案のある生活」だ。【iPhoneの代替案】はOpenMoko?日本で使えるの?だめ? は、興味深い提案。そして、【iPhone は結局・・・】プロプライアタリー(独占所有物)なのだ! ではiPhoneの問題点を指摘。コメントでさまざまな意見も展開されているので、ぜひ読んでおきたい。

 このように、オルタナブロガーの中でもいろいろな意見が飛び交うiPhone 3G。林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」iPhoneの国内投入時期は最適だったのだろうか? で提示された疑問の回答は――今後の動向から見えてくることは間違いないので、注視していきたい。

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