その一方で、アンチiPhone派もいる。小川浩氏「Speed Feed」のiPhoneの欠点をされる5つの項目についてコメントは、そのアンチiPhone派がとなえるiPhoneの欠点を列挙したうえで、それぞれの考察を試みている。エントリーに付いたコメントにも興味深い意見があった。
また、小川氏はiPhoneを社員支給すると宣言していた。その後1週間、モディファイ社員全員が (ようやく)iPhoneをゲットで、全員にiPhoneが支給されたようだ。iPhoneをプラットフォームにした開発をする以上、実際に利用するというのは必要なのかもしれない。なお、その結果生まれたサービスについては、以下のような投稿がされている。
エントリー名 | |
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1 | MODIPHI for iPhoneを快適に使うためのTips-1 |
2 | iPhone上で Blogやニュースを効率的に購読するためのベストサービスを提供したい |
3 | iPhoneに関するフィードスフィア(RSS上のクチコミ) |
松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」は、iPhoneを日本発売前から取り上げてきただけあって、iPhone 3Gに関するちょっとした使い方とTipsメモ(その1)や、iPhone 3Gに関するちょっとした使い方とTipsメモ(その2)、iPhoneに新聞記事を速攻で突っ込んで持ち歩く方法といった実用的なエントリーを公開している。iPhoneユーザーは、ぜひ試してみてほしい。
また、iPhone 3GでG-Spotやゲーム機としてのiPhoneの現実と、いまそこにある拡張現実では、iPhoneの拡張性をうかがわせてくれた。しかし、まだまだiPhoneには可能性がありそうだ。ありそうでないiPhoneアプリとその理由では、iPhoneに不足しているアプリケーションのジャンルを列挙し、その理由を考察。iPhone妄想ストーリーは、松尾氏ならではのユニークなエントリーになっている。
このように話題性が大きいiPhoneだが、林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」は、iPhoneよりもAndroidのほうが市場へのインパクトは大きいか? というエントリーの中で、iPhoneの次の波を予想している。米Googleのケータイ用開発プラットフォーム「Android」だ。これに関してはITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」が、Androidは意外とオープンじゃない? という不満の声を紹介しているが、林氏は「Android」がモバイル端末に与えるインパクトはiPhoneの比ではないとしているのだ。果たしてどうなっていくのか、注視したいところだ。
その一方で林氏は、iPhone と学校教育や、iPhone登場で変化するモバイルビジネス市場の考え方といったエントリーで、iPhoneの登場がモバイル端末とPCの境目をなくしていくのではないか、という考察をしている。
iPhoneの登場で、日本のケータイ市場も転換期を迎えた。
そんな中で、NECのケータイ事業がトップから滑り落ちた。要因の一つはブランドの欠如だとか。そこで松尾氏が「PC-9801KT」の提案で提案しているのが「PC-9801ケータイ」だ。PC-98ユーザーだった筆者からすると、思わず欲しくなってしまう。ケータイという形で、かつてのPC名機がよみがえる日が来るのだろうか。
iPhoneは「黒船」に例えられるが、要はこれまでのケータイ市場が、国内でのシェア争いに終始していたということだ。事実、日本の技術力は優れたものがあるにもかかわらず、ケータイの世界的なシェアでは後塵を拝している。
これは何もケータイ市場だけではない。竹内克志氏「Software Development」の日本国内で不毛な足の引っ張り合いをしている場合ではないでも指摘されているように、日本の企業も海外を見据えなければならないだろう。
ビジネスでパソコンを使っている人ならば、どうしても必要となってくるのがマイクロソフトオフィスだろう。ワード、エクセル、パワーポイントと、扱わなくてはいけないファイルがあるからだ。しかし最近は代替品も出ているので、マイクロソフトオフィスにこだわらなくてもよくなってきている。
だが、いくら代替品でいいといっても、パソコンからマイクロソフトオフィスを削除する人は少ないかもしれない。吉田賢治郎氏「けんじろう と コラボろう!」は、それをやってのけた。マイクロソフト オフィスを削除しても、オフィスワーカーとして生き残れるか(1)◆本当に削除したぞ!◆で、代替ソフトをインストールし、マイクロソフトオフィスの削除を実行した様子をレポートしたのだ。なかなか興味深い。あなたは吉田氏に続くことができるだろうか。
情報セキュリティで大切なことは、「信じるか」「信じないか」である。つまり、「悪いことはしない」という前提で動くか、「悪いことをする」という前提で動くか、だ。
高橋徹氏「代替案のある生活」の【内部統制】人を用いるには性善説、管理するには性悪説で臨むは、性善説と性悪説を使い分ける形で考えている。
それに対して新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」の性善説と性悪説だけで情報セキュリティは出来ないでは、「そう簡単に二分できるのか」という疑問符を投げかけている。
これとは少し違うが、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」の健全と不健全でも、興味深い考察が行われているので、あわせて目を通してほしい。
コンピュータだけならば白黒で二分すればいいかもしれないが、人間はそうはいかないのだ。それではいったいどうすれば情報セキュリティができるのか。高橋氏と新倉氏のエントリーは、改めてこのことを思い起こさせてくれた。
物価高が止まらない。同時に給料も下降傾向で、負のスパイラルが止まらない。電気もガスも値上げに踏み切ろうとしている。
山本哲也氏「歌は世につれ」のITは今元気なの? と、林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」の「IT・通信業界」はストレスを感じる業界は、この現状でのIT業界のことを端的に示している。表向きは華やかに見えるIT業界も、ストレスを感じて元気がないのだ。
もちろん、この物価高で一番シワ寄せがきているのは一般の生活だ。その一方で、自己防衛能力も上がってくるのは、小林啓倫氏「シロクマ日報」のガソリンが高くなれば、人々の情報リテラシーが向上するで示された通りだ。
もちろん政府も、ただ指をくわえて見ているわけではない。加山恵美氏「C'est la vie」の農水省の朝ごはんキャンペーンで、知ったのだが、テレビなどで頻繁に見かける「めざましごはん」キャンペーンは、農水省の「米を食べよう」という啓蒙だったわけだ。減反、減反とやってきた政府が何をいまさらと思うが、米を食べるのは悪いことではない。
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