しかし、アバタービジネスが必ずしも成功するとは言えない。ハンゲームに続く「二匹目のドジョウ」を狙ったサービスが続々と出現したが、成功を収めるのは難しく、韓国生まれのコミュニケーションゲーム「ゴゴ市」、有名漫画家のプロデュースにより華々しく登場した「Jenka」、コミュニティサイト「魔法のデコらんど」など、すでに撤退したサービスも多い。数少ない成功者である携帯電話向けのモバゲータウンも、アバターアイテムの売り上げはピークを過ぎているという見方もある。
一方で、自社が所有するコンテンツ資産を活用する形でアバタービジネスを開始する企業は増加傾向にある。人気ゲームのキャラクターアイテムも用意された「スクウェア・エニックス メンバーズ」、タカラトミーのリカちゃん人形をアバター化した「@Licca(アットリカ)」などが登場。さらに、大手SNSの1つ「GREE」がアバターの採用に踏み切るなど、コミュニケーションサイトでのアバター導入も広がっている。
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