テクマトリックス、ソースコード解析ツール「Understand 2.0」を販売

テクマトリックスは、米Scientific Toolworksのソースコード解析ツール「Understand 2.0」の国内販売を開始した。

» 2008年08月10日 00時03分 公開
[ITmedia]

 テクマトリックスは8月4日、米Scientific Toolworksと国内総販売代理店契約を締結し、ソースコード解析ツール「Understand 2.0」の販売を開始した。

 Understand 2.0自体はC/C++、C#、Java、FORTPAN、Pascalといった言語に対応した静的解析ツールで、テクマトリックスが取り扱っているソフトウェアアーキテクチャ分析ツール「Lattix」のフロントエンドパーサとして使われてきたものでもある。関数の呼び出しやクラスの継承などの階層構造や、宣言、制御フローといった構造を解析、可視化できる。また、Cyclomatic複雑度をはじめとするメトリクス分析も60種類用意され、それらを組み合わせた分析結果のリポートをHTML/PDF形式で出力できる。

継承/継承元やインクルードの関係性が可視化される。こうした解析を行う時間そのものも相当高速であることもウリの1つ

 変更履歴を確認できるスナップショット機能やソースコードの差分を抽出するDiff機能など変更分析の機能も備えるほか、多機能エディタを搭載し、ソースコードの解析からメンテナンスまでをこのツールだけで進めていくことが可能となっている。

由利孝氏 テクマトリックス代表取締役社長の由利孝氏

 テクマトリックス代表取締役社長の由利孝氏は、「情報系だけでなく組み込み系の開発の現場でソフトウェア品質を高めようとするニーズが高まっている。さらに、既存のコードのアーキテクチャを刷新したいというニーズも多い」と話し、レガシーなコードベースから近代化を図ることが求められているような開発現場での必要性を訴えた。

 Windows 2000以降、x86版Linux、Solaris SPARC8以降で動作し、基本機能を網羅した「Engineer」のほか、高度な解析・コードメンテナンス機能を付加した「Pro」「Analyst」といった3種類のエディションが用意されている。

 価格は、Engineer Editionが9万8000円、Pro Editionが19万8000円、Analyst Editionが49万8000円で、購入の次年度から保守料金が発生する。なお、テクマトリックスが日本語サポートを行うのは、解析するソースコードがC/C++/C#/Javaの場合のみ。15日間利用可能なPro Editionの体験版も用意されている。

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