効率的なバックアップ環境と災害復旧体制を実現、星光PMC仮想アプライアンスを導入

星光PMCは、ファルコンストアの仮想アプライアンスを導入し、遠隔地のディザスタリカバリサイトに3台分のサーバからのデータをバックアップするシステムを構築した。

» 2008年08月12日 14時13分 公開
[ITmedia]

 製紙用薬品メーカーの星光PMCは、仮想アプライアンスを導入した。導入の目的は、内部統制への対応と、災害発生時の業務継続性の確保。バックアップデータを継続的に保護するため、ファルコンストア・ジャパンの仮想アプライアンス「FalconStor CDP Virtual Appliance for VMware Infrastructure」を活用している。同社では、サーバごとにテープバックアップを行っていたが、これらのサーバを遠隔地のバックアップサイトのVMware仮想サーバに集約し、効率的なバックアップ環境とディザスタリカバリ(災害復旧)体制を実現した。

 星光PMCは、専門的なアプリケーションを動かす個々のサーバに、テープバックアップデバイスを接続し、夜間にデータをバックアップしていた。しかし、管理が煩雑になり、作業効率が上がらなかった。そこで、2007年4月にバックアップ環境の整備を始め、2008年7月に現在のシステムを稼働させた。兵庫県にある星光PMCの明石研究所をディザスタリカバリサイトとし、本社のExchangeメールサーバ、Oracleサーバ、ファイルサーバの3台からのデータを10Mbpsの専用線を介して転送。VMware ESXによる仮想サーバとして、1台の物理サーバ上にバックアップシステムを構築している。

星光PMCが構築したシステムの概要図

 FalconStor CDP Virtual Appliance for VMware Infrastructureは、視覚的にデータ管理しやすいスナップショット機能を搭載し、1時間ごとにバックアップ用データを転送するため高速リカバリが可能。重複除外機能も搭載し、必要なデータのみ転送するため、日常業務に使用しているネットワークインフラ帯域を圧迫しない。既存のIT資産をそのまま生かし、バックアップや転送状況を1つのウィンドウ上でモニタリングできるため、管理が容易になることなどが採用の決め手になったという。

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