ギガビット対応のIP電話機でクルーの通話状況把握北京五輪とIT

短期集中で現場を組み、数多くのスタッフが複雑に、そして臨機応変に動きまわるオリンピック放送。ここでのITは、簡単にそしてトラブルを起こさない通信環境構築が大前提になる。

» 2008年08月18日 19時19分 公開
[ITmedia]

 2012年まで米国での五輪独占放映権を持つNBC Olympicsは、現在開催中の北京五輪の放送現場にユニファイド・コミュニケーション・ソリューションを導入した。このソリューションは米アバイアのハイエンドモデルのIP電話機「Avaya one-X Deskphone 9600 シリーズ」およびローエンドモデルの「Avaya one-X Deskphone 1600シリーズ」で、合計200台が国際放送センター、スポーツ施設、ホテルに導入された。また、ギガビット対応イーサネット・スイッチを搭載した「Avaya 9630G IP Telephone」500台がNBC Olympicsのオフィスに導入された。

 NBC Olympicsは2004年のアテネ五輪からアバイアのIPテレフォニー・ソフトウェア「Avaya Communications Manager」を採用し、内線電話への着信を携帯電話にも同時に着信させる等の機能を活用し、放送現場の業務効率向上を図ってきた。今回新たにギガビット対応のイーサネット・スイッチを搭載した電話機を導入し、電話機のスクリーンにチームメンバーの名前と通話状況が表示される機能を利用して、さらなる業務効率向上を実現したという。

 五輪放送現場のシステムは開催地に1カ月程度設置するだけでよいものだけに、コスト管理が問題になる。北京では、全ての電話機をIP電話機に切り替えたことで、電話機の設置・移設がさらに容易になり、IPテレフォニー・システムの導入で、従来のテレフォニー・システムと比較して、設置スペースを大幅に縮小した。

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