国興産業、VMwareでWindows NT 4.0 Serverなどのサーバ統合 12台を1台に管理コストは10分の1に

仮想化ソフトウェア「VMware Infrastructure 3」を使ってマルチベンダーの機種が混在するサーバ12台を1台に統合した。ハードウェアのコストは約5分の1、管理コストは約10分の1に縮小した。

» 2008年08月22日 14時48分 公開
[ITmedia]

 ネットワールドは8月22日、建材やエクステリアの販売を手掛ける国興産業に、サーバ仮想化ソフトウェア「VMware Infrastructure 3」を導入したと発表した。

 国興産業では、過去に工場の生産管理システムを稼働させている物理サーバが故障し、システム停止が発生した。物理サーバを修理し、稼働を再開させるまでに2日を要したため、業務に支障をきたした。さまざまなベンダーのサーバが混在しており、個々のサーバのメンテナンスに負荷がかかっていることも問題となっていた。

 同社は障害時や災害時の早期復旧を目指し、VMwareの仮想基盤を選択。Windows NT 4.0 Server6台を含む12台のサーバを1台に統合した。サーバ統合により、ハードウェアのコストは約5分の1、管理コストは約10分の1に縮小した。

 サーバ統合の検証は、VMware認定リセラーの田中電機工業とネットワールドが担当した。100近くの検証項目を満たし、Windows NT 4.0 Server上で稼働しているOracle Ver7のデータベースのスナップショットも正常に動作したことを受け、販売管理や会計、給与などの基幹システムにも活用できると判断した。

 導入から本番稼働までの期間は「2カ月足らず」(国興産業 総務部情報グループの澤田孝児グループリーダー)。サーバの統合により、複雑化していたバックアップをまとめ、新しいOSやシステムの評価の納期を短縮できたという。

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