撮影車、発見! Googleストリートビューとプライバシーオルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2008年08月22日 15時47分 公開
[森川拓男,ITmedia]

今度は本当? 12ドルコンピュータ

 前回、「10ドルPC」について取り上げたが、それは残念なことに100ドルの入力ミスだった。もちろん100ドルでも十分に安いのだが、今度は12ドルコンピュータの話題が、ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」インドにあった12ドルコンピュータで紹介されている。これもまた後日談があって、12ドルマシンはファミコンのクローンだということが、該当エントリーに追記されている。

 いずれにしろ、PCの低価格化は進んでいく。林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」ネットブックを学校のICT教育に活用するは、低価格PCが教育現場で活用されていくだろうという見解を見せている。

 一方、昨今の原材料高騰のあおりを受けて、NECがPCの値上げを発表した(関連記事)。メーカーは今後どのように動いていくのだろうか。

Googleストリートビューの車、発見!

 8月5日から日本でも公開されたGoogleストリートビューについて前回も取り上げたが、オルタナブロガーの反応はその後も続いている。

 その論点は、やはりプライバシーに関するものだ。

ブロガー ブログ名 エントリー名
加藤和幸氏 「てくてくテクネコ」 ここまでやるか、Googleストリートビュー
栗原潔氏 「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」 「プライバシーなんてない」と最初に言った人について
高橋徹氏 「代替案のある生活」 『プライバシーなんてどうせ無いんだよ。』って?でもGoogle Maps ストリートビューはねぇ?!
佐々木康彦氏 「平凡でもフルーツでもなく、、、」 【米国】Googleは「Street View」に関連して「完全なプライバシーなどは存在しない」という主張を展開しているらしい

 このプライバシー論争に関しては、読者もいろいろ思うところがあるだろう。

 しかし、佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」表札でわざわざ自分の名前を公道に出しているわけだから、プライバシーなんて気にしていないですか? で取り上げられた発言は、筆者には暴論のように感じられた。

 Googleストリートビューに対する一般の人の反応としては、小林啓倫氏「シロクマ日報」実家の母親に Google マップ ストリートビューを見せてみた。で書かれた、「うわっ、気持ち悪い。泥棒とかに使われたらどうすんの? 怖いんじゃない?」というものが多いかもしれない。小林氏が反論しようとした「これって面白いじゃん!」というのも当然あるだろうが、拒否反応を示す人がいても当然なのだ。ネットに慣れているはずの筆者でさえも、これはどうなのだろうという印象を受けたくらいだ。今後のGoogleの対応に注視したい。

 また、ストリートビューの撮影に使われた車についても、加藤和幸氏Googleストリートビュー撮影車、はけん! や、栗原潔氏【雑談】私も見つけたグーグルカーで触れられている。また、栗原氏が書いているように、この問題は法的にどうこうではなく、社会通念的にどうなのだろうかという側面を忘れてはならないと思う。便利だからといって、何をしてもいいという法はないのだ。

 こういった話題が展開されている中、松尾公也氏は「CloseBox and OpenPod」Googleに対抗して人間ストリートビューしてみたで面白い実験をした。

 ストリートビューはプライバシー問題など解決しなければならない課題が多いが、ほかのサービスと組み合わせることで便利なツールとなるだろう。個人的に興味深いのは、末岡洋子氏「欧州の視点」デジタル図書館で紹介されているデジタル化した図書館などとの連携だ。今後の展開に注目したい。

iPhoneのこれから

 世間的には落ち着いた感のあるiPhone 3Gだが、果たしてどれだけ売れたのだろうか。ITmedia海外速報部・澤由紀子氏「海外速報部ログ」iPhone 3Gは既に300万台を突破している? では海外アナリストが出した数字を紹介している。アップル側は最新販売台数を明らかにするのを控えているので、正確なところは分からない。しかし、コメントでも書かれているように、さすがに300万台は多すぎるだろう。しかし、多くのiPhone 3Gが出荷され、ユーザーの手に渡ったことは間違いない。

 こうなってくると、いかにしてiPhoneを使いやすくするかということに焦点が移ってくる。

 松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」iPhoneからのmixi日記投稿をフルに使えるアプリが登場や、iPhone×KAOSSILATOR×DX7がやってくるを読むと、iPhoneの可能性の広がりを感じる。

 その一方で、ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」からは、金持ち用iPhoneアプリ、突然の削除という話題も紹介された。ジョークソフトにどこまで支払えるか、という話にもつながる。

 実用的にどうなのかという点は別にして、iPhoneを使いやすくする発想が、新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」iPhoneの不便な欠点を解決するグッズ←ホントに使えるのか? で紹介されている。

 また、中村昭典氏「中村昭典の、気ままな数値解析」【9,800円】 iPhoneユーザーが数年後に注目する、バッテリ交換のメリット? では、気になるバッテリーについての話題が。iPhoneユーザーは見ておくべきだろう。

 iPhoneのバッテリーと言えば、ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」エコUSBメモリと太陽発電iPhoneケースも気になるツールだ。iPhoneとは関係ないが、OLにも売れそうなソーラーバッグもエコグッズとして興味深い。

 iPhoneの可能性については谷川耕一氏「むささびの視線」AppStoreに新たな可能性を感じるでも触れられているが、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」iPhoneとiPod touch いまどっちを買う? では、なぜiPhoneを買うのか、という根本についての問いかけられている。つまり、使いたいのはiPhoneならではの機能なのかかという点だ。購入を検討している読者がいたら、いま一度考えてみるといい。

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