世界サーバ出荷台数、2008年第2四半期は12%増――Gartner調べ

4〜6月のサーバ出荷台数は2けた成長となったが、金額ベースでは1けた成長にとどまった。

» 2008年08月23日 08時09分 公開
[ITmedia]

 2008年第2四半期(4〜6月)の世界のサーバ出荷台数は12%増を記録したが、売上高は5.7%増だった。調査会社米Gartnerが8月21日、報告書をまとめた。出荷台数は230万台、売上高は138億ドルだった。

 米国など一部の市場は景気後退に見舞われたものの、世界全体で見ると第2四半期のサーバ出荷台数は伸びている。第1四半期から始まったx86系サーバの買い換え需要や、新興国でのWebデータセンターの建設ラッシュが、サーバ出荷台数増に貢献しているという。

 ベンダー別の売上高を見ると、IBMが前年同期比11.5%増の43億1500万ドルで、市場シェア1.6ポイント増の31.2%で首位を維持。「System p」「System z」の両ブランドが好調で、ほかのブランドの売り上げ減を相殺した。IBMは2位の米Hewlett-Packard(HP)との市場シェアの差を、前年同期の1.2ポイントから3.6ポイントへと広げている。HPの売上高は前年同期比2.9%増の38億1200万ドル、3位のDellの売上高は前年同期比15%増の17億9500万ドル。4位のSun Microsystemsと5位の富士通/Fujitsu Siemensは、前年同期比でそれぞれ6.8%減の16億3400万ドル、0.1%減の4億9300万ドルと売り上げを落としている。

 台数ベースでは、HPが前年同期比8.7%増の70万6700台、市場シェア30.2%で首位を維持。しかし2位のDellとの市場シェアの差は、前年同期の8.9ポイントから5.5ポイントへと縮まっている。Dellの出荷台数は、前年同期比24.2%増の57万7200台だった。3位のIBMの出荷台数は前年同期比4.7%増の30万8800台、4位のSun Microsystemsは同1.6%増の9万6500台、5位の富士通/Fujitsu Siemensは3.3%増の6万1100台だった。

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