NTTデータ、上流工程の品質を高める方法論の開発へオフショア開発の拡大を見据えて

NTTデータは上流工程におけるシステム開発の品質を高めるための方法論を、アトリスと共同で開発する。2009年1月よりオフショア開発の案件に取り入れていく。

» 2008年08月26日 19時07分 公開
[ITmedia]

 NTTデータとアトリスは8月26日、システム開発の初期段階で顧客の要求を明確にし、開発に反映させるための手法の開発において協業すると発表した。

 情報システムの開発に当たり、顧客が求めるシステムを予定通りの期間とコストで完成させるには、開発の初期段階で要求を明確にして、設計に落とし込む作業が必要となる。また、オフショア開発で上流工程を請け負う場合などでは、人間の勘や経験に頼らない論理的な手法が求められる。

 両社は、開発における独自の手法を組み合わせ、上流工程の品質を上げるための方法論を共同で開発する。NTTデータが開発したあらゆる顧客の要求をすくい上げる方法論「MOYA」と、要求をシステム化して業務を改善する方法論「Biz-Alive!」、要求をシステム設計に落とし込むアトリスの方法論「PEXA Methodology」の手法を用いる。

 方法論の完成は2009年1月を予定している。NTTデータは今後2年間で、中国やインドなどの地域で展開するオフショア開発案件の10%にこの手法を取り入れる計画。2社は今後、設計や製造といった下流工程についても協業を拡大し、上流工程から下流工程までを対象とするサービスの展開を目指すとしている。

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