Macintosh、iPod nano、そしてiPhone――上げ潮Apple次の一手は?オルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2008年08月29日 15時54分 公開
[森川拓男,ITmedia]

Web 2.0が解散?

 「Web 2.0」といえばIT関連で流行語ともなった言葉だが、ひとつの岐路を迎えている。この言葉を社名にしてしまったデジタルガレージの子会社である「株式会社WEB2.0」が9月17日付けで解散となるのだ(関連記事)

 工藤拓也氏「一人シリコンバレー男」WEB2.0が解散した日に「ソーシャルブックマーク」の限界を考えるでも触れられているが、企業として大切なことは、収益をあげることだ。現状ではそれが難しい部分もあるのだろうが、逆にそこから新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれない。

 また、最近ではTwitterを広報に利用する企業も増えているが、ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」Exxon名乗る偽Twitter、アナリストもだまされるによると偽者も出現しているようだ。Webサイトやブログ、メールなどでこれまでにもあった偽者が、Twitterにも登場。アナリストもだまされるくらいなので、活用している著名人や企業などは注意する必要がありそうだ。

iPhoneとApple

 iPhone 3Gリリースの影響もあってか、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」Appleの勢いはiPhoneが大きいと思うでも取り上げられたように、一時は時価総額でGoogleを追い越すこともあったApple。残念ながらその後、ITmedia海外速報部・広瀬氏のGoogle、時価総額でAppleを逆転にあるようにGoogleに逆転されたものの、Appleの勢いがなくなったわけではない。そしてこの勢いは、大木氏が指摘するようにiPhoneによるところが大きいだろう。

 人気のiPhoneであるが、栗原潔氏「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」たまにはWindows Mobileのことも思い出してくださいで、なかなか興味深い話題が提供された。iPhone人気の要素は、数年前からWindows Mobileが実現していたことではないのか、というのだ。仮にそうだとしても、iPhoneの成功は、それをケータイというプラットフォームでやったことにあるのだと思う。

 さて、栗原氏も述べているように、iPhoneには弱点もあるわけだが、これまでもiPhoneの話題を積極的に投稿してきた松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」【iPhoneでも】これからはおサイフフィンガーの時代【だいじょうぶ】では、弱点のひとつである「おサイフケータイ」がなくても大丈夫ということを書いている。実験段階でありながら、早ければ来年にも実用化されるかもしれない「指静脈マネー」。これはiPhoneユーザーへの援護射撃になるだろうと、松尾氏も指摘している。

 また、iPhoneが起動しなくなるというトラブルもあるようだが、松尾氏はiPhoneが起動しなくなったときの対処法とそうならないための予防法というエントリーを投稿。コメントで情報交換も行われているので、iPhoneユーザーはぜひ読んでおこう。

 そしてiPhoneと並んでAppleの屋台骨を支えているのは、iPodだ。しかし、iPod nanoの一部機種が充電中に過熱するという発表があり、騒然とした(関連記事)

 ITmedia海外速報部・澤由紀子氏「海外速報部ログ」iPod nanoの「製品番号」は「Serial No.」とは違う件についてでは、この事態を受けて澤氏が所持しているiPod nanoが該当製品なのかを確認しようとした経緯を紹介。製品番号がどこにあるのか分からなかった人は、参考になるだろう。

 しかし、Appleといえば、やはりMacintosh――という人も多いのではないだろうか。中村昭典氏「中村昭典の、気ままな数値解析」【8.5%】 Macシェア拡大の救世主となるか(1)−子ども向けのTTMに、大人が参加してみたと、【7店舗】 Macシェア拡大の救世主となるか(2)−カギを握るのはAppleではなく大学かもしれないでは、Macintoshに対してAppleが展開を開始したTTM(Touch The Mac)について紹介している。

 iPhoneによって新しい展開を迎えたApple。これからが楽しみだ。

エコとテクノロジー

 使っているPCが壊れてしまった。そのような場合にどうするか。修理に出すか、新しい部品に交換するか。それとも、新しいPCを購入するか。

 大里真理子氏「マリコ駆ける!」ユーザーインターフェースが変わるのはとってもストレスでは、買い替える選択をした。当然のごとく、現在利用しているものの後継機種にしたが……トラブル発生。キー配列などのインタフェースが変わっていたというのだ。事前に確認すればすむことだが、案外、同じメーカーの後継機種ならば間違いないだろうと思って、チェックしない人のほうが多いだろう。大里氏は、エコの観点からも、修理に出すべきだったのかと書いているが、果たしてどうだろう。

 エコといえば、この夏は猛暑が続いた。後半は雨が続いて涼しくなってきたが、9月からはまた残暑が戻ってくるようなので、体調管理など注意が必要だ。

 加藤和幸氏「てくてくテクネコ」温度差発電でぐるぐるでは、温度差を利用した発電装置が開発されたという話題を紹介している。中でも興味深い提案は、PCのCPUの発熱を再利用して、CPUの冷却ファンを回すというものだ。PCの熱暴走を防ぐ意味でも、実用化してほしいものだ。

 簡単にできるエコは、「不要なものをもらわない」ことに尽きる。加藤恭子氏「きょこ コーリング」「いりません」といえるようになったでは、エコ意識が一般化したことで、これまでは「けち」と思われるのではないかと思っていた節約が堂々とできるようになったり、不要なものを断りやすくなったという。行き過ぎたエコは問題かもしれないが、いらないものはいらない、とハッキリ言えるのはよい風潮だ。

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