attrib――ファイル/フォルダの属性変更スーパーユーザーのためのWindowsコマンド再入門

GUI全盛の時代にあっても、コマンドラインが利用できれば便利な場面が多いのも事実だ。本連載では、スーパーユーザーを目指すあなたのためにWindowsのコマンドラインを1つずつ解説していく。今回はattribだ。

» 2008年09月02日 07時45分 公開
[嶋川裕馬,ITmedia]

attrib――ファイル/フォルダの属性変更

UNIX/Linuxでは「chmod」

ファイルやフォルダの属性を変更する。属性には、読み取り専用(R)、アーカイブ(A)、システムファイル(S)、隠しファイル(H)の4種類だ。CD-ROMなど読み取り専用デバイスからファイルをコピーした場合など、自動的に読み取り専用属性が付加され編集できないことがある。そういった場合に、attribを使って属性を変更する。属性をつけるときは「+」、削除するときは「-」を使う。また、ファイル名にワイルドカードも使用可能だ。

オプション 使用例 詳細
ファイル名 attrib sample1.txt 指定ファイル名の属性を確認する
+r (-r) attrib +r sample*.txt 指定ファイルに読み取り専用の属性を付加する
+a (-r) attrib -a sample1.txt 指定ファイルにアーカイブ属性*を付加する
+h (-h) attrib +h sample1.txt 指定ファイルに隠しファイル属性を指定する。隠しファイル属性にしておくと、標準設定状態のエクスプローラやdirコマンドでは表示されなくなる(「dir /a」と指定することで表示可能)
+s (-s) attrib -s boot.ini システムファイル属性は、起動ドライブのルートに存在するmsdos.sysなどOSにかかわるファイルにつけられている属性で、通常直接編集することはない。boot.ini*などを変更する場合、システムファイル属性のままでは変更できないので、いったんこの属性を解除し編集した後に、再度システムファイル属性を付加するといった作業が必要
/s attrib *.txt /s 現フォルダおよびサブフォルダにあるファイルすべてにattribの処理をする
/d attrib /d /s フォルダに対して、属性の変更を行う。必ず、「/s」オプションと併用する

このページで出てきた専門用語

アーカイブ属性

バックアップされていないファイルに自動的につけられる属性。ファイルが新規作成された場合や編集された場合に付加される。

boot.ini

デュアルブートを設定しているPCで、標準標準の起動OSや、起動時の待ち時間などが設定されているファイル。


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