カンダコーポレーションは首都圏の配送を担う子会社の物流センターに、音声物流システムを導入した。作業員の作業効率の向上を目指す。
総合物流商社のカンダコーポレーションは9月4日、子会社のカンダビジネスサポートが保有する千葉県の習志野物流センターに、音声ガイダンスに従って作業できるシステムを導入したと発表した。商品の仕分け作業の効率を向上させるのが目的で、8月から稼働している。
導入したシステムはヴォコレクト ジャパンの「Vocollect Voice」。ハンディスキャナを用い伝票と商品を照会しながら行っていた仕分け作業を、音声ガイダンスの指示を聞きながら作業できるようにする。
音声システムの導入で、現場での作業を短時間で習得できるようになったという。カンダビジネスサポートでは、物流センターの各作業員の作業効率を、手作業時と比べて50%以上向上させることを目指すとしている。
現在システムは安定稼働している。「熟練するまでには時間がかかる作業でも、ガイダンスを聞きながら作業をすれば経験の浅い作業員でもこなすことができている」(カンダコーポレーション広報)という。
システムの構築は日本ユニシスが担当し、約3カ月で導入を完了したという。
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