中部電力、部門を超えて情報共有できる社内ポータルを構築日本IBMの協力で

中部電力は、日本IBMの協力で社内の情報ネットワークポータルを刷新した。プロジェクトのメンバー間で部門を超えた情報共有が可能になった。

» 2008年09月10日 19時14分 公開
[ITmedia]

 中部電力は、日本IBMの協力で、全社員約1万6600人が使う社内情報ネットワークポータルを刷新した。新ポータルの名称は「MINASANネット・チームワークプレイスサービス」。従来利用していた社内情報共有ポータル「MINASANネット」に、文書やスケジュールなどの情報を部門を超えて共有する機能を追加したもの。

 従来のポータルでは、部門ごとにファイルサーバやメールサーバを設置していた。新ポータルでは、経営課題に応じて部門横断的に編成するプロジェクト単位で情報共有できる。プロジェクト専用のWebサイトを開設し、文書やメッセージなどを共有して、意思決定に役立てる。

 同社では、部門内で電子メールやメーリングリスト、ファイルサーバを使った情報活用の基盤作りを進めてきたが、全社規模での情報共有や情報伝達の高速化などが求められていた。また、大規模災害に備えた災害対応システムや、情報漏えいなどに対して強固なセキュリティを持つシステムを必要としていたという。

 日本IBMの協力で2007年5月、個人および全社向けの情報に一元的にアクセスできる全社員向けのポータル、MINASANネットを構築した。電子メールやスケジュール管理といったサービスをウェブ化し、セキュリティや災害時におけるサービス継続を考慮した全社的な情報共有基盤として稼働させていた。

 MINASANネット・チームワークプレイスサービスには、日本IBMの「Lotus Quickr 8.0」と「WebSphere Portal V6.0」、「Lotus Notes/Lotus Domino 7.0」を使用した。

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