Webアプリの進化に追随するGoogle Chrome興味深い技術的側面(2/6 ページ)

» 2008年09月17日 08時00分 公開
[Jeff Cogswell,eWEEK]
eWEEK

 あらゆる側面を徹底的にテストするために(もちろん科学的探究心に基づく行動だが)、わたしはYahoo!ページのプロセスもキルしてみた(Googleは自分たちのページをキルされなかったことを喜んでいるだろう)。すると今回はページ全体がブラックアウトし、サッドフェイスと次のようなメッセージが表示された。

図2 Yahoo!ページがクラッシュ

 もちろん期待した通り、ほかのページに影響は及ばなかった。これもまた朗報だ。例えば、MySpaceで送られてきたYouTubeの動画を再生中に、何らかの不具合でYouTubeのタブがクラッシュし、その影響でMySpaceのタブもクラッシュし、その前に別のタブで開いていたamazon.comのサイトで、自分のブログに書き込まれた読者からの質問に答えるために役に立つと思われる本を発見し、購入手続きを進めている途中、いつもの銀行口座に残高がほとんどないことをもう1つのタブで知り、本の決済が滞りなく行われることを願ってほかの銀行口座から資金を移動するために、さらに別のタブで実行していたオンラインバンキングセッションまでクラッシュして、途方に暮れることもなくなるだろう(これはわたしの日常だが、こんな神経症的なやり方を新しいブラウザはサポートしてくれる)。

 ちなみにChromeは、自前のタスクマネジャーを搭載している。Chromeの画面でShift+Escを押すと立ち上がる。このタスクマネジャーを使っても、Process Explorerと同じようにChrome内のプロセスをキルできる。また、タスクに関する情報がたくさん欲しいオタク向きに、Chromeのタスクマネジャーには「統計情報」のリンクが用意されている。このリンクをクリックすると、Chromeに新しいタブが開いて、すべてのプロセスの詳細な情報が表示される。おお、そうだ。このページの上のほうには、実行中のほかのブラウザ(例えばFirefox)の情報も表示され、メモリ消費量などがこれ見よがしに比較されている(Googleにしてみたら競争のつもりだろう)。

 なお「統計情報」のページは、about:memoryとアドレスバーに入力すれば直接アクセスできる(ほかのブラウザのabout nameと同じスタイルだ)。Chromeを使っているのなら、about:cache、about:dns、about:histrograms、about:internets、about:network、about:plugins、about:stats、about:versionなども試してみよう。

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