購買支援サイト「価格.com」ユーザーの購買履歴や口コミ情報を分析し、マーケティングや戦略立案に応用できる分析ツールをカカクコムが発表した。
カカクコムは9月17日、同社の購買支援サイト「価格.com」に蓄積したデータを閲覧、分析できるASP(ソフトウェアの期間貸し)型ツールの提供を開始した。ユーザーの購買行動を詳細に分析したデータを、メーカーなどの企業が製品開発やマーケティング、営業などに活用できるのが特徴だ。
サービスの名称は「価格.com Trend Search」β版。POS(販売時点情報管理)データなどの購買結果のデータだけでなく、購買における商品の比較や検討といったユーザーの行動をリアルタイムに分析できる。商品、メーカー、商品のカテゴリー別といったさまざまな切り口でデータの分析が可能。
累計830万件の口コミ情報が寄せられている価格.comの掲示板や国内のブログを解析して、商品の口コミ量の推移、口コミを投稿するユーザーの属性や感情、頻出するキーワードなどを抽出し、表やグラフなどを交えて直感的に把握できるリポートとして表示する。口コミの内容や量が急激に変化した場合にアラートを送る機能も備えている。口コミの解析には、きざしカンパニーのテキストマイニングツール「kizasi サーチエンジン」を採用している。
企業の販売促進部門やマーケティング部門における各種プロモーションの効果測定や、製品開発部門や製造管理部門での商品の販売動向の把握、マーケティング戦略の立案といった用途を見込んでいる。
想定価格は月額30万。気になるデータを登録しておき、解析データを即座に引き出せる「クリップ機能」や複数の商品を一括で比較できる機能を搭載し、検索結果の表示速度を向上させた正式版を、2009年3月までに提供する見通しだ。
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