Google Chrome、1週間で米国の約200万人がダウンロード

ネットにアクセスした全米のユーザーのうち1.4%近くがダウンロードした計算になる。

» 2008年09月18日 16時26分 公開
[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 Web測定会社の米Nielsen Onlineが9月17日に発表したデータによると、9月1日から7日までにGoogleのWebブラウザ「Google Chrome」をダウンロードすると表示される「Thank You」ページにアクセスした米国のユニークユーザー数が193万人を突破した(そのうち73%は男性ユーザー)。

 Nielsenの調査ディレクター、ジョン・スチュワート氏によると、これは自宅や職場からオンラインにアクセスした全米のユーザーのうち1.4%近くがこのThank Youページを閲覧した計算という。このページは基本的にはChromeをダウンロードしたユーザーがアクセスするページだ。

 スチュワート氏によると、Chromeに対する注目は公開初日の9月2日に急上昇、その翌日にピークに達し、全オンライン掲示板のうち0.92%で話題に上ったという。

 わたしもそれを立証できる。わたし自身、Chromeの使用許諾契約書(EULA)の文言について疑問を提起した多くのジャーナリストやブロガーの1人だからだ。Googleがこの契約書で定めたデータ保持期間に関する条件があまりに包括的だったため、まだChromeブラウザをどの程度使いたいかすら決めていない人たちにとってはそれを受け入れ難かったのだ。

 Chromeに対する注目度の高さを、スチュワート氏は次のように説明している。

 「Chromeが公開された翌日には、全オンライン掲示板の1%近くでChromeに関する言及があった。待望されていたiPhone 3Gが今夏初頭にリリースされた際の半分強に相当する注目度だ」と同氏。

 ChromeはFedExの配送の手違いから予定より早く世の中に知れることになったが(Chromeについて紹介したマンガ本がドイツのGoogle Blogoscopedに予定の前日に送信された)、MicrosoftにとってChromeは紛れもない不意打ちだった。

 Chromeについては既に幾つか指摘がなされているが、Microsoftはなかでも、「ChromeブラウザはオープンソースのWindows Template Libraryを使っている」と指摘している。ああ、また誰かが水を差している? 確かわたしは以前にもどこかで同じような戦術を耳にしたことがあるが、いつだっただろう?

 そうだ、あれは2年前、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは「LinuxユーザーはWindowsコードを侵害している」と言っていた。

 Chromeが公開されて2週間になるが、皆さんはこの新しいブラウザについて、どんな点を気に入り、どんな点が気に入らなかっただろうか?

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