システム・テクノロジー・アイ、Oracle VMで研修サービスの運営を効率化

研修用の環境を構築するテンプレートをコントロールサーバ内に整備し、セットアップコマンドを実行することで、クライアントサーバ内にテンプレートを自動で構築できるようになった。

» 2008年09月24日 18時48分 公開
[ITmedia]

 研修サービスを手掛けるシステム・テクノロジー・アイは9月24日、日本オラクルのサーバ仮想化ソフトウェア「Oracle VM」を採用し、研修サービスを運営する自社のサーバ環境を刷新したと発表した。

 同社は、オラクルのアプリケーションの認定研修を提供している。これまでは、研修コースの内容と日程に合わせて受講者の研修環境を個別に構築していたため、セットアップに時間とコストを費やしていた。

Oracle VMで研究環境を構築 研修環境のシステム構成

 Oracle VMの導入に伴い、研修用の環境を構築するテンプレートをコントロールサーバ内に整備。管理ツールからセットアップコマンドを実行することで、コントロールサーバから各クライアントサーバ内にテンプレートを自動的に構築できるようになった。各ローカルマシンに手動で行っていた研修環境の構築は不要となる。環境の構築に要する時間は数分程度という。

 同社の研修環境のシステムは「Dell PowerEdge 2950 III」5台、「Oracle Enterprise Linux 5」「Oracle Database 11g」「Oracle Database 10g」で構築。Dell PowerEdge 2950 IIIは、コントロールサーバ1台、クライアントサーバ4台で構成している。クライアントサーバ1台に15の仮想サーバを入れることができ、最大60の仮想サーバを同時に構築することに成功している。

 Oracle VMを活用したことで、システム構築の時間を大幅に短縮できたほか、物理サーバの導入コスト、設置スペース、電源などの費用も抑えられた。今後は、Oracle VMによるシステム構築のノウハウを、協業するパートナー企業に提供していく。

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