Webブラウザの選択肢――機能？ 速さ？ それとも……：オルタナブログ通信（3/3 ページ）

[森川拓男，ITmedia]

忘れえぬ9.11と、政治・経済の混迷

　9.11。あの日から7年が経過した。玉川岳郎氏「ニュータイプになろう！」の2001年9月11日を想うでは、この7年間を振り返っている。

　しかし、筆者にはもうひとつの9.11も忘れることができない。3年前、2005年9月11日に投開票が行われた、いわゆる「郵政解散」である。そして今年の9.11は、近付くと予想される衆院選を前にして、自民党総裁選の真っ只中にあった。

　その一方で経済は混迷している。林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」の日本の「新経済成長戦略」では、経済産業省が公表した「新経済成長戦略」を紹介。政治が迷走していても、官僚は淡々と仕事をこなしていた。そして、その中でIT活用についても明らかにされていることが、政府が推進する「グリーン・クラウドコンピューティング」で紹介されている。どちらにせよ、9月24日に誕生した麻生太郎内閣総理大臣の元、どのような政治が行われるかにかかってきているといえよう。

　ただし、麻生内閣もどこまで続くだろうか。まもなく行われるであろう解散総選挙の結果いかんでは、どうなるか分からないのだ。この時期に、加山恵美氏「C'est la vie」の選挙前に読むと面白いかもでは、自民党に関するなかなか注目に値する本を紹介している。興味がある人は目を通してみると、ニュースを違った見方で見られるかもしれない。

　選挙といえば、アメリカは大統領選挙の真っ最中。これに関して目線を変えたエントリーがあったので紹介したい。妹尾高史氏「抱き込め！ユーザー、巻き込め！デベロッパー」の【週末ネタ】米大統領選は福井県内対決？だ。福井県ととサラ・ペイリン氏が掛けている眼鏡の関係は何か、興味がある人はエントリーを読んでほしい。

　アメリカからの意見としては、佐川明美氏「佐川明美の「シアトルより愛を込めて」」の"ウォルマート・マム"が大統領選の鍵をにぎる？も注目だ。佐川氏の言う「ターゲットマーケティングは米国の選挙戦から学ぶに限る」という意見は、日本の企業家たちにも参考にしてもらいたい。

　アメリカ発で日本にも影響を及ぼしているのが、リーマンショックだろう。中山由紀子氏「What's next?」のLehman Brothers倒産や、北添裕己氏「トラパパ＠ＴＯＲＡＰＡＰＡ」のあーあ・・・やっぱ博打はプロでさえ時々失敗してしまうのよね。でも取り上げている。その経済に与える影響は量りしれないものがある、今後の動向を注視していかなければならない。

企業の顔とは

　10月1日、われわれの耳に馴染んだ会社の名前が変更される。松下電器産業株式会社が、パナソニック株式会社へと変わるのだ。中村昭典氏「中村昭典の、気ままな数値解析」は、9月9日の【400億円】　目前に迫った松下の社名変更を考える（1）〜心はお金で変えられないと、9月11日の【30万人】　目前に迫った松下の社名変更を考える（2）〜やっぱDNAってやつが…において、その影響を考察している。確かにブランドとしてのパナソニックは定着しているが、創業者であるカリスマ経営者・松下幸之助の名前が社名から消えることに一抹の寂しさを覚えるのは筆者だけではないだろう。

　8月28日、アメリカの大手通信社が米Appleジョブス氏の訃報を誤配信するという事件が起きた。中村氏の【6,926件】　アップル社スティーブ・ジョブス氏の、訃報の、誤報の、後報でも触れられているが、いったいなぜ、このような誤報が配信されてしまったのか。その謎は残る……。

　前回も取り上げた、ビル・ゲイツ氏出演のマイクロソフトのCM。ITmedia海外速報部・澤由紀子氏「海外速報部ログ」のゲイツのVistaのCMその2は「普通ってなんだっけ」では、その第2弾が紹介されている。果たして、その効果のほどは？

　以上、9月11日から9月17日にかけて「オルタナティブ・ブログ」へと投稿された中から、ピックアップして紹介させていただいた。しかし、膨大なエントリーの中から紹介できたのは、ごく一部。本稿を読んで、「オルタナティブ・ブログ」に少しでも興味を持っていただけたならば、ぜひ、ほかの投稿にも目を通してほしい。

　「オルタナティブ・ブログ」のチェックは、最新の投稿からするのがオススメだ。フィード配信もしていて、最新100件のエントリーがチェックできる。

　ブロガーから探したいという場合は、ブロガー一覧や、新規参加ブロガーを見てみよう。顔写真付きでお気に入りのブロガーを探せる。また、事務局ブログのブロガー紹介からは、新しくオルタナブロガーになった人の、事務局による紹介がされているので、チェックしてみるといい。人柄が見えてきて身近に感じるかもしれない。同じく事務局ブログのブロガー執筆書籍からは、オルタナブロガーが手がけた本も。ブロガー・ベスト30をチェックすれば、いま旬なブロガーを探すことも可能だ。

　オルタナティブ・ブログから、ITの今を知る、新たな発見があるに違いない。