iPhone、Eee PC、Windows Vista――【.99】はアメリカ的なメッセージオルタナブログ通信(3/3 ページ)

» 2008年10月03日 20時16分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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ブラウザ戦争再燃

 リリースされて以降、利用者が着実に伸びているとみられるGoogle Chrome。市川朝之氏「Touch and Go」のGoogle Chromeにての閲覧比率は、市川氏の個人ブログのアクセス解析を見ており、ここでもChromeの比率が増えているようだ。

 このGoogle ChromeはWindows用がリリースされているが、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」のMac上でちょろめ・・・では、MacintoshでChromeを使えるソフトを紹介している。

 また、吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」のブラウザ戦争再燃に思うは、ほかのブロガーとは違う視点でChromeの動向を分析している。一昔前のブラウザ戦争から、Internet Explorerの天下、そしてFirefoxやSafariの台頭とChromeの登場によるブラウザ戦争再燃。吉川氏が気にかけているのは、システム開発コストのことだ。つまり、多くのユーザーがIEならば、IEでのみテストをすればよかった。しかし、ほかのブラウザのシェアが上がってくると、テスト工程を増やさざるをえなくなる。さらにバージョンアップの頻度が高くなれば、その分テストも増えていく……

誰の言葉を信じるか

 ネット上あらゆるところに口コミがある。ひところはブログがその役目を果たしていたが、ピンポイントならばTwitterを使う人も増えているようだ。折田明子氏「Empowerment blog」のさて、誰のクチコミを信じようかでは、いろいろな情報を得ているうちに、どの口コミを信じてよいのかが分からなくなった様子が書かれている。選択肢が増えると同時に、絞り込みが難しくなるのだ。

 メールでは、もっと複雑な問題が起きている。近年増加傾向にある「標的型攻撃メール」の認知度が低いという調査結果が出たのだ(関連記事)。「標的型攻撃メール」とは、実在する組織から送信したように見せかけてウイルス感染させ、フィッシングするというものだ。佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の21世紀なんですが、これからはメール送信者に、こういうメールを送った?って確認する方が良い場合が出てくるかもしれない…そうです!?では、これへの対策として語られたトレンドマイクロの担当者の言葉を紹介している。

てぶくろピアノ?

 松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」の今度はDS-10公式イベントがっ!「KORG DS-10 EXPO 2008 in TOKYO」でイベントの告知がなされていたり、オルタナブロガーには音楽に造詣のある人が本当に多い。松尾氏のiPhone関連のエントリーでも、音楽関連のものが多く見受けられる。その中で筆者が注目したのは、てぶくろピアノが発売されますだった。

 松尾氏は以前、「小学一年生」付録の、指に付ける電子楽器を用いて「てぶくろピアノ」を作ったことがある(関連エントリー)。それと同じコンセプトの商品が、アメリカで製品として発売されたというのだから驚きだ。それにしても技術の進歩はすごい。

 また、音楽の話題では佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」のSanDiskの「slotMusic」あなたなら買いますか?も見逃せない話題だ。DRMフリーのMP3形式の音楽をmicroSDカードに収めて販売する「slotMusic」が発表されたのだ。

政治・経済とメディアの微妙な関係

 アメリカ大統領選も佳境である。そんな中、新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」の副大統領候補のメールはハッキングされ、メガネ萌えと美脚の悩殺フィギュアも登場に本人ビックリだろう!というエントリーにはギョッとした。

 そして、この時期にアメリカでは金融危機が勃発、日本にも多大な影響を与えている。川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」のリーマンブラザーズ破綻に始まった一連の騒動は、佐川明美氏「佐川明美の「シアトルより愛を込めて」」の75年前に逆戻りして学ぶべきものは?で紹介されたように、アメリカ政府がAIG救済に乗り出すことになる。佐川氏は、ほかにも以下の関連エントリーも書いている。

掲載日 エントリー名
9/21 金融危機、あらためてウォレン・バフェットに学ぶ
9/24 金融危機、溜飲を下げるのは失礼?

 アメリカ政府の金融危機に対する対応策として金融安定化法案が提出されたが、まさかの下院否決で、株価大暴落の事態も発生した。その後株価は反発し、上院で修正案が可決された。これからの動きに注目だ。

 そしてこれらの動きは、日本の政界にも影響を与えている。解散総選挙の時期がずれ込むようなのだ。オルタナブログでは佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」のテレポリティクスってイマドキ候補者には有り難迷惑?というエントリーがあった。テレビが政治動向を決する現象を「テレポリティクス」というそうだが、先の総裁選にはの果たしてどれだけの効果があったのか、疑問を呈している。

 こういったニュースを仕入れるのに、大半の人はテレビなどのマスメディアを利用しているはずだ。中でも、新聞は安定したメディアだが、昨今縮小傾向にある。そこで佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の毎日新聞の電子ペーパー都営浅草線:新橋駅で実証実験中にあるような、電子ペーパーも登場した。新聞業界も試行錯誤しているようだ。

 最後に、筆者が注目したエントリーをひとつ。小椋一宏氏「テクノロジー解放日記」の祝日はペースを乱されるので困ると思うだ。困ると思う原因は、「ハッピーマンデー」「国民の休日」なる3連休を作り出すために生まれたシステムのせいだろうか。本来、意味があって制定されたはずの祝日を、連休にしたいがために月曜日に移動してしまう。これによって、逆に働くリズムが狂うこともあると思う。休暇の取り方としては、小椋氏が指摘するような、有給休暇を活用する方向にした方が会社員には有意義だろう。読者はどう思われるだろうか。

 以上、9月18日から9月24日にかけて「オルタナティブ・ブログ」へと投稿された中から、ピックアップして紹介した。しかし紹介できたのは、膨大なエントリーの中のごく一部にすぎない。本稿から「オルタナティブ・ブログ」に興味を持っていただけたならば、ぜひ、ほかの投稿も読んで欲しいと思う。

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 ブロガーから探す場合は、ブロガー一覧や、新規参加ブロガーを参照しよう。顔写真付きでブロガーを探し出せるのだ。事務局ブログのブロガー紹介では、新規参加したオルタナブロガーの事務局による紹介がされている。事務局ブログでは、ブロガー執筆書籍として、オルタナブロガーが執筆した書籍も紹介しているので、紙媒体でブロガーに触れることも可能となっている。いま旬なブロガーを調べたい場合はブロガー・ベスト30をチェック。

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